トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 社会  > 飲む麻薬フォー・ロコのヤバさ
簡単に酔えるタブーなお酒【2】

ストロング系チューハイもかすむ? 死者まで出して全米を震撼させた酒「フォー・ロコ」のヤバさ

フォー・ロコ乱用で急性アルコール中毒が多発、死者まで?

「カフェインとアルコールなんか混ぜて大丈夫なのか?」と思ってしまうが、前出のドクター・クラレ氏いわく「アルコールとカフェインの相性は非常に良く、エナジードリンクの秘密の成分として1%未満の少量(表示義務がない)アルコールが添加されているものも多い」という。

 さらに「カフェインを体内に取り入れることによって体温と血圧が上昇し、血管が拡張します。そこへアルコールが入り込むと身体は元気になったと“錯覚”するのです。ストロング系にコーヒーを混ぜたらすごい効果が期待できるかもしれませんね」とのことだ。

 ドクター・クラレ氏の説明を聞くと、どう考えてもヤバそうな酒だが、案の定10年には全米各地の大学などでフォー・ロコの乱用による急性アルコール中毒が多発、死者までもが出る事態となった。

 結果、行政の指導が入ることとなり、フォー・ロコの販売元はカフェイン、タウリン、ガラナを主成分から除外すると発表した。これを受け、発表直後から“規制前”の商品を大量購入する動きが起こり、ブラックマーケットが形成されたという。

 しかし、その人気は依然として高い。バリエーションも年々増えており、17年にはボトル入りで、なんとアルコール度数35%の製品も発売されている。

 そんなフォー・ロコだが、日本ではまだ入手する術がない。ドクター・クラレ氏によれば「カフェインとアルコールを混ぜてはいけないという法律は日本にない」とのことなので、仮に規制前と同じ成分で販売された場合、日本が一気に巨大市場にもなり得る。

 果たしてストロング界の黒船が上陸する日は来るのか……? 日夜ストロング系を嗜むファンとしては、ヨダレを垂らしながら待つしかない。

123
ページ上部へ戻る

配給映画