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日刊サイゾー トップ > 海外  > 新型肺炎で中国人差別が加速!
遠藤誉もだまされた!

【新型肺炎】コアラ食は真っ赤なウソ! 中国人への偏見あおるフェイクニュースにご用心

過去にも樹熊がコアラと誤訳されて騒動になったケースが……

 広東在住の中国人によると、タケネズミは中国語で、ほかにも「竹鼠」や「芒鼠」などと呼ばれているが、比較的大型のタケネズミが「樹熊」と呼ばれるようだ。 

 ちなみに、樹熊がコアラと誤訳されて騒動になったケースは過去にもある。中国のポータルサイト「捜狐」が2018年10月7日、「広東省佛山市で撮影されたという、58元(約930円)で食用として売られていたコアラの画像がネット上で話題となり、オーストラリア総領事館が調査に乗り出したが、タケネズミだった」との記事を配信している(参照記事)。また、11年にも、オーストラリア人が広東省広州市の飲食店のメニューに「紅焼樹熊」の文字を見つけて驚いたが、ネズミの一種だと判明したという話がネット上で話題となっており、意外とベタな間違いなのである。

 われわれ人間は混乱や不安の中にあるとき、デマに惑わされやすいものであることは、関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件の例を引き合いに出すまでもないことだ。新型肺炎の拡大は今後もしばらく続くものとみられるが、最大限の警戒をしながらも、氾濫する情報に惑わされないよう冷静な態度が必要だ。

フリーライター。上智大学経済学部卒業後、ニューヨーク市立大学へ留学、中退。広西チワン族自治区玉林市の「犬肉祭り」を2度にわたり取材するなど、中国「野味」事情にも明るい。近著に『ルポ新型コロナ詐欺』(扶桑社)。

おくくぼゆうき

最終更新:2020/01/29 09:25
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