安倍首相の致命傷に!? “買収マネー”1億5000万円で自民党内からも反発、孤立無援に
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
菅官房長官が、いよいよ開き直って「最後の逆襲」へ
国会がようやく始まったが、安倍首相にとっては針の筵国会になるだろう。新潮はこの国会で追及される問題を「疑惑のKISS」と呼んでいる。
K=河合克行・前法務大臣と案里議員夫妻による「ウグイス嬢報酬問題」、I=IRを巡る収賄問題、S=菅原一秀・経産大臣の「香典配布疑惑」、そしてS=「桜を見る会を巡る疑惑」である。
安倍政権にとってはIR問題が一番ダメージが大きいが、後で触れる、河井案里の選挙に1億5000万円が自民党から出ていた問題は、自民党内の反発を招いたということでいえば、一番深刻かもしれない。
現代は、このところ、不祥事で勢いを失くしていた菅官房長官が、いよいよ開き直って「最後の逆襲を始める」と報じている。
菅と安倍首相の右腕の今井尚哉首相秘書官とは「犬猿の仲」だ。一時は菅を重用していた安倍も、菅が力を付けてきたため、官僚で、自分に取って代わろうということがない今井のほうを信用するようになったという。
自分が押し込んだ側近たちが不祥事で次々に辞めていった菅は、もはやこれまでと思われていたが、破棄していたといわれていた「桜を見る会」の3年分の資料が内閣府総務課に残っていたという件などを見ると、菅に世話になった官僚たちが、安倍に反乱を起こしたのではないかと見られているそうだ。
また、先ほどもいったように、河井夫妻は安倍とのほうが近い。
また、次期検事総長と目されてきた、東京高検検事長の黒川弘務が2月に退官する可能性が高まってきたことも、菅に追い風だという。
稲田伸夫検事総長は、8月任期までやるといっているから、河井夫妻の立件も確定的になる。そうすれば、安倍にとってマイナス、菅にとってはプラスになるそうである。
二階幹事長も菅を応援していて、何かと菅を力づけているという。落ち目の安倍首相を追い落とせるか。菅・二階連合が動き出す?
「望月に月の兎が棲まふかと思う心を持ちつぎゆかな」
これは今年の歌会始で、秋篠宮眞子さんが詠んだ和歌である。新潮によると、「“満月に兎が棲む”という言い伝えを信じていた頃の純粋な気持ちを、いまも持ち続けたいものだ」という意味だそうである。
今年のお題は「望」だったそうだが、この眞子さんの歌が物議を醸しているというのだ。
月というと、2017年9月に開かれた眞子さんと小室圭の「婚約内定会見」で、記者から小室圭の印象を聞かれた眞子さんは、「太陽のような明るい笑顔」といったが、小室圭は「宮さまは、私のことを月のように静かに見守ってくださる存在」と、眞子さんを月に喩えた。
これが、「皇族を月に喩えた」と批判を浴びたのである。今回、注目を浴びる令和初の歌会始で月を詠めば、その時のことを蒸し返されるのは予想できたはずだ。
それでもあえてそうしたところに、「眞子さまなりの“挑戦”ではないかと拝察いたします」(歌会始の儀に携わった関係者)
さる歌人が、「短歌とは、何を題材にしたところで、心に秘めた思いが匂い立ってしまうものです。(中略)ですから“眞子さまは、物事がうまく運ばないご自身の状況と重ね合わせて詠んでおられるのでは”との解釈も、決して的外れではありません」と話している。
新潮は、2月に発表されると予想される眞子さんと圭の発表は、引き続き、みなさんの理解を得られるよう努めていきますといった、当り障りのないものになるのではと予想する。
私はそうは思わない。眞子さんが“月”を詠んだ和歌を披露したのは、圭と結婚するという決意表明の第1弾で、2月には、もっと踏み込んだ結婚への意志表明になるのではないか、そう考えている。
現代によれば、名門パナソニックが苦悩しているという。
2020年3月期の業績見通しが、売上高が7・7兆円と前年同期比で3000億円のダウン、営業利益が約3000億円で同1100億円のダウンだという。
27万人の社員を抱える大企業は、テレビやエアコン、自動車事業の不振で苦しんでいるようである。
1月6日、津賀一宏社長は年頭所感で、「低収益体質からの脱却という課題に向き合わなければいけない」と檄を飛ばしたという。
社員数だけではなく、全国に1万5000店あるというパナソニックショップも重荷になっているそうだ。
さらに、松下イズムという松下幸之助の残した「家電」に重きを置くという遺訓も時代に合わなくなっている。
また、津賀社長がやった、アメリカ「テスラ社」との電気自動車開発も、「テスラ社」が、人気の中国で、パナソニックのリチウムイオン電池を使わないと決めたそうである。
古いビジネススタイルから離れられなかったために、時代に取り残されてしまったパナソニックは、デジタル時代到来を分かっていたのに、フィルムから脱却できずに潰れたコダックと同じ道を辿っているようだ。
同じことが出版界でもいえる。流通、書店に気兼ねをして、デジタルへの移行が遅れた出版界は、アマゾンのなすがままで、指をくわえて見ていただけだった。
トップがいかに早く、正しい路線を指し示せるかが、企業、業界が生き残れるかどうかの命運を握っている。
今から20年前までは、松下電器はお殿様だった。町の松下の販売店に行けば欲しいものが何でもあった。
上がアホだからとはいいたくはないが、歴代社長たちに時代を見る目がなかったのだろう。もうリカバリーは相当難しいのではないか。
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