広末涼子とバービーの「自分の体を取り戻す抵抗」
#広末涼子 #テレビ日記 #バービー
バービー「どんだけ年をとっても、尻を出し続けようと思います」
1984年生まれ、北海道出身。大学でチベット仏教を学んだ後、芸人の道へ。イモトアヤコとコンビを組んだこともある。ただ、イモトの『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)でのブレイクにより、コンビの活動は困難に。その後は男女コンビ、フォーリンラブを結成し『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)などで人気を博す。現在はひとりでの活動が多く、女性芸人として男性芸人にキスを迫るといったパフォーマンスで、毎回強い印象を残している。
そんなバービーが、20日の『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)で語る。
「『ブスなんだから整形しなきゃ直んないじゃない』とか、(私が)イジられているようなシーンを見た女性から、『すごい傷つきました』とか、『バービーちゃんと同じぐらいだと思ってた私って、整形しなきゃ生きていけないの?』みたいなことを感じる人のコメントだったりとかが、私のもとに来たりとかすると、その人たちに対して責任を私は負わなきゃいけない立場だなって」
バービーは芸人としてバラエティ番組に出るとき、いつでも体を張っている。顔や体形を周囲からイジられることで、笑いを生んでいる。いわゆる「ブス」イジりだ。彼女自身は「イジってくれてありがたい」と語る。しかし、上のような声を聞くと悩むという。
「私の返し方次第で彼女たちは救われたのかもしれないって思っちゃうと、返し方間違っちゃったのかなとか」
彼女いわく、自分は強いほうだ。だから、周囲からのイジりも突っぱねることができる。けれど、そんな女性ばかりではない。言いたいことを言えない人も多くいる。だから、「私みたいになってとは言えないけど、私はそういう人たちの味方でいたい」と思う。そのためにも、自由に生きたいと思う。
「私が自由に生きてるさまを見て、こんな自由な人がいるんだったら、私だってもうちょっとくらい自由でもいいかなって思ってもらいたい」
バービーは最近、女性用下着のプロデュースでも注目を集めている。自分に合う下着を見つけづらかったという彼女は、自分からデザイン案を下着ブランドに売り込んだ。コンセプトは、体形に悩みを持つ女性を救うこと。ありのままの体に自信が持てる下着づくりが目指されているという。
自分の体は自分のもとにある。けれど、広末が太ることで商品価値を下げようとしたように、体はいつだって他人の評価にもさらされる。自分の手元から離れていく。他人からのネガティブな評価を自分で自分に下すようになったとき、それはコンプレックスになる。
バービーは、そんなコンプレックス化に歯止めをかけ、自分の体の主導権を取り戻そうとしているように見える。そこにもまた、社会の視線が交錯する体を舞台にした、ひとりの女性の抵抗があるのかもしれない。だとしたら、そんな彼女は確かにいつでも“”体を張って”いる。いや、そんな見方もまた、彼女への外からの評価のひとつなわけだけれど。
番組のインタビューは続く。VTRの最後、芸人としての信念について彼女は語った。
「どんだけ年をとっても、尻を出し続けようと思います」
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