トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > インタビュー  > アンタッチャブル柴田が語る漫才
若手芸人発掘イベント『超ワロタwwww』DVD発売記念インタビュー

アンタッチャブル柴田「漫才やりたい欲は一生消えない」 最強のツッコミが語るお笑いと“変わらぬ山崎の肩の安定感”

撮影/石田寛(以下同)

 お笑い第7世代と呼ばれる若手芸人たちが次々と登場する今、「ブレイク前夜」の闇の中に潜んでいる次世代お笑い芸人に、強すぎる光を当てるライブ企画『ワロタwwww』(コンテンツリーグ)が満を持して帰ってきた!

 MCは前回と同じく、研ぎ澄まされたツッコミで若手をぶった切っては輝かせる、アンタッチャブル・柴田英嗣である。最近、何かと注目される男が語る「若手」、そして「ツッコミ」とは――?

◇ ◇ ◇

――『超ワロタwwww』、見ました。前回の『ワロタwwww』から4年ぶりですね。

柴田 前回も本当面白かったんですよ。前作出演者の中からスターも結構な数、出たじゃないですか。永野、平野ノラちゃん、サンシャイン池崎……。今回も出てくるんじゃないかと思うと楽しみですね。

――今回、スターが出てくる予感ありました?

柴田 全員ありますよ。みんな飛び道具だから、何かのタイミングで一気にハネる可能性がある。タイミングだけだと思います。

――今回、ツボに入った芸人さんはいました?

柴田 Yes!アキトかな。素晴らしいトップバッターだったね。

――こないだ早速『さんまのお笑い向上委員会』フジテレビ系)に出てました。

柴田 もう来てるんだ! あと事務所(人力舎)の後輩ですけど、しんぷる内藤。内側に秘めたるくだらなさ、エロさが表に出てくると面白い。「カラスに乗って」の歌、好きなんです。頭から離れない。CDを出してほしいぐらい。

『しんぷる内藤 – Simple Naitou』YouTubeチャンネルより)

――尾田栄一郎さんが「ジャンプ」(集英社)の巻末コメントで、「カラスに乗って」を「革命軍のテーマにしたい」と褒めてたみたいですね。

柴田 えっ、そうなの!? まさかしんぷる内藤がこんなに早く注目されるとは思わなかったです(笑)。

――『ワロタ』に出てくるのは、いわゆるキワモノ系の芸人さんばかりですけど、ずっと見てられるのはどうしてなんでしょうね?

柴田 「そういう人たちだ」という目線で見てるからじゃないですか?(笑) 会場のお客さんも「普段とは違うお笑いを見る」というスイッチが入っていたような……。ここに和牛みたいな正統派漫才師が出たら、笑いは一番取るだろうけど印象に残るのは彼らでしょうねえ。ウルトラマンがたくさんいる中に怪獣1匹だと違和感あるじゃないですか。でもここには怪獣しかいない。これを見られるのは感謝の一言ですよ。

――まだ見ぬ若手はまだまだいるんだ、という印象も受けました。

柴田 ただ若手といっても、はぐれ超人なんて僕と年齢そんなに変わらないでしょ? ワンワンニャンニャンも、たぶん芸歴同じぐらいじゃないですか。こういうところに出てくる芸人は隠れ先輩や隠れ年上がいるんで、気をつけないといけない(笑)。

――柴田さんの若手の頃と今では状況違います?

柴田 全然違います。僕たちは養成所で先生から基本を習う文化があったんですよね。だから当時は正統派のコントや漫才が多かった。言い方悪いけど、菓子めたる、あぁ~しらきみたいな気持ち悪いヤツはいなかったんですよ(笑)。ネプチューンでさえ、当時は突飛だと言われてましたから。それが今はいろんな角度があるし、いろんなタイプの芸人が見れるようになりましたね。むしろ売れるのはこの手のタイプほうが早いかもしれない。まずはきっかけとしての飛び道具というか。売れてから実力継続できれば、生き残れるでしょうし。

――柴田さんは若手にアドバイスしたりします?

柴田 全然! 扱えるタマじゃないですよ。Yes!アキトやしんぷる内藤みたいなネタ、自分には絶対作れないし、アモーンの最強漫才に何か言うのもおこがましい。ビューティー4姉妹に関しては、僕が入るスキマなんて全くない(笑)。みんな僕にはない感性を持ってるから、僕と違う方向で世に出ていくんでしょうし、先輩のマネするとその先輩には勝てないから、アドバイスを聞かないで伸びていくほうがいいんじゃないですかね。

――面白い芸人は続ければいつか売れるんでしょうか?

柴田 売れてなくても面白い芸人はいるんで、100%じゃないと思います。でも、どこかで結果は残すでしょうね。(ハリウッド)ザコシショウとかそうじゃないですか? 実は中学の先輩で、昔から面白かったですし。バイきんぐの小峠だってそうですよね。「なんて日だ!」一発で売れましたから。そういう意味では、キラーワードが必要なのかもしれないです。

1234
ページ上部へ戻る

配給映画