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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > チコちゃんで小沢仁志がキャラ崩壊
『チコちゃん』レビュー

『チコちゃんに叱られる!』でキャラ崩壊に追い込まれる小沢仁志 ”顔面凶器”のスタジオ襲来を求む!

NHKオンデマンドより

 1月17日放送『チコちゃんに叱られる!』(NHK)が取り上げたのは、以下の3つのネタだった。

・スーツの襟の穴はなんのためにある?
・なぜ、「日本語」ではなく「国語」と言う?
・水滴の「ぽちゃん」ってなんの音?

スーツの襟に、 白くて小さなマーガレットを挿す小沢仁志

 まずは、スーツについてから。番組はスーツの襟の穴になんの意味があるのか、「顔面凶器」の異名を持つ俳優・小沢仁志に話を聞きに行った。というか、聞きに行く人選が間違っている。確かにスーツの似合う小沢だが、ふと見るとNHKにヤクザが出演しているみたいなのだ。不穏すぎる傷痕がこめかみに鋭く残っているし……。

 この問いに対する小沢の答えは「金バッジを付ける」だった。もちろん彼の回答は誤りで、例によってチコちゃんに「ボーッと生きてんじゃねーよ!」と叱られてしまった。

「お前、俺のことバカにしてるだろ?」(小沢)

 小芝居に付き合ってくれる顔面凶器、プロである。

 ずばり、スーツの襟の穴は「花を挿すため」にある。確かにヨーロッパの王室の式典では、出席者がスーツの襟の穴に花を挿している。1700年代の貴族が「新種の花、新しい植物を知っている」と知識を自慢するため、花を挿していたのが始まりとのこと。もちろん現代において、勤務中にスーツに花を挿しているビジネスマンはいない。式典など華やかな場じゃないと、そのファッションは似合わないだろう。だから、日常的に花を挿すのはやめたほうがいいと思う。

 ……と言っているそばから、この番組は小沢のスーツに花を挿しに行くのだ。しかも、スタッフが用意したのは白くて小さなマーガレットである。

「野に咲く花を持ってくるな! NHK予算ねえな」(小沢)

 とは言いつつ、なんだかんだスーツにマーガレットを挿す小沢。これが、意外に素敵だった。ちなみに、マーガレットの花言葉は「真実の愛」。それを知らされた途端、「無理だ、向いてない」と照れ笑いを浮かべながらマーガレットをスタッフに返す小沢。というか、その笑顔自体がかわいらしいし、いい人感 がだだ漏れしている。完全にキャラ崩壊した小沢。「真実の愛」を恥ずかしがった顔面凶器にも、そのうちスタジオにお越しいただきたいものだ。

 補足情報だが、スーツの原型は軍服である。そこから軍服→フロックコート→モーニングコート、燕尾服→ラウンジスーツ→今のスーツという変遷をたどった。つまり、我々が着ているスーツは、ルーツからしてビジネスマンにとっての戦闘服なのだ。

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