その他大勢でも需要あり!? 乃木坂46、“選抜外メンバー”でも露出できる特殊事情
1月25日からスタートする乃木坂46・中田花奈の初の冠番組『乃木坂46中田花奈の麻雀ガチバトル! かなりんのトップ目とれるカナ?』(TBSチャンネル1)の初回放送収録が15日、都内で行われた。
同番組は2015年から続く麻雀対局番組『トップ目とったんで!』が前身で、初代MCをNMB48の須藤凜々花(当時)、2代目を同じくNMBの村瀬紗英が務めてきた。中田は、昨年12月に放送された『トップ目とったんで! 三代目決定戦 生放送で麻雀ガチバトル』で優勝し、3代目MCの座を獲得した。初収録ではインスタントジョンソンのじゃい、アルコ&ピースの酒井健太、グラビアアイドルの長澤茉里奈と対局。NO.1アイドルグループのメンバーが麻雀とは意外だが、「生活の8割が麻雀」と公言する中田の目標はプロ雀士。麻雀プロリーグのMリーグの熱心なファンで、麻雀ニュース番組『熱闘!Mリーグ』(テレビ朝日)にもたびたび出演している。
「乃木坂1期生の中田はダンスが得意で、2ndシングル『おいでシャンプー』ではフロントに配されるなど、グループの初期は選抜の常連メンバーでした。ファンの間では、グループ一の“隠れ巨乳”としても知られています。しかし、13年に7枚目シングル『バレッタ』で選抜落ち。以来、17年に17枚目の『インフルエンサー』と19枚目の『いつかできるから今日できる』で選抜入りした以外は、選抜外の“アンダー”が定位置となっており、初期を知るファンからするとくすぶっている印象でした。しかし、それでも冠番組を持てるのだから、さすがはアイドル界の頂点を極める乃木坂といったところです」(アイドル誌編集者)
大所帯のアイドルグループの常だが、いかに人気グループであろうと、テレビや雑誌などメディアに露出するのは一部の主要メンバーのみ。残りの“その他大勢”は露出が少ないどころか知名度すらないことが多く、それは公式ライバルのAKB48であっても例外ではない。だが、乃木坂は違う。選抜外のアンダーメンバーがそれぞれの趣味や特技を生かして、従来のアイドルとそのファンには縁がなかったニッチな分野に進出して、露出を増やしているのだ。中田の麻雀もその好例だろう。
「2期生で慶應義塾大学在学中の山崎怜奈は歴女で知られ、現在放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK総合)の事前特番『「麒麟がくる」まで待てない! 戦国大河ドラマ名場面スペシャル』に出演。豊富な知識量でドラマの登場人物を解説して、他の出演者らの目を見張らせていました。同じく2期生の鈴木絢音は航空機オタクで、以前『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)に出演しました。また、3期生の佐藤楓は高校時代にバドミントンで県大会ベスト8の実績を誇り、CS放送でバドミントン関連の冠番組を持ったことがあります。中でも、昨年5月に卒業した2期生の伊藤かりんはグループ在籍時には一度も選抜入りしたことがなかったにもかかわらず、選抜メンバーをしのぐほどの露出で、“最強のアンダーメンバー”とも言える存在でした」(同)
アマチュア将棋初段の腕前を持つ伊藤は、乃木坂時代に『将棋フォーカス』(NHK Eテレ)で総合司会を担当。彼女が乃木坂を卒業した現在は3期生の向井葉月が後を継いでおり、伊藤は将棋界の“乃木坂枠”を開拓したとも言える。
「アイドルながらMC力に優れる伊藤は、番組を通して将棋ファンにも広く認知されています。アンダーだったにもかかわらず、生命保険会社のCMに単独で起用されたこともありました。また、熱狂的なディズニーファンでも知られ、最近はディズニー絡みの仕事もしていますね。グループアイドルは人気メンバーとそうでないメンバーとの格差が激しいこともあり、後者のモチベーションが下がりがち。そのためスキャンダルなどを誘発してしまい、グループの結束を乱すケースも多々見られます。しかし、今の乃木坂は、アンダーメンバーにも活躍の場が用意されていることが強味です」(同)
中田にしても腐ることなく、地道にアイドル活動を続けてきたからこその冠番組である。収録後、中田は「麻雀がもっともっと盛り上がってほしい。乃木坂キッカケで、麻雀する人が増えてほしい」と語ったが、アンダーでも乃木坂メンバーを起用することは、麻雀界にとってメリットが大きい。お互いwin-winの関係とも言える。乃木坂人気による“特需”は、まだまだ続きそうだ。
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