中国共産党内部にも大激震!? “IR汚職”事件の裏で蠢く中国、官邸、検察それぞれの思惑
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特捜部が狙う疑惑のデパート
「日本のカジノ利権はよそ者が濡れ手に粟を実現できるほど甘い世界ではない」と指摘する社会部記者は、特捜部による政界捜査の視点から今回の事件について語る。
「IR汚職事件について、ネット上では『バックに中国情報機関がいるのではないか』との指摘もありますが、公安に動きはありません。
沖縄カジノ利権は、自民党本部や県選出国会議員、沖縄県知事とその支援者の議員や土木業者などそれぞれの思惑が絡み合っており、部外者はもちろん当事者でさえも全体像を掴みきれないほどに複雑です。昨日今日カジノ業界に入った人物が簡単に有力者に取り入れるほど、札束を見せびらかせば欲深い人間が集まってくるほど単純な世界でもないんです。
今回の端緒は、贈収賄事件でよくあるハブられた側のタレコミでしょう。事件自体は、文科省局長逮捕、カルロス・ゴーン逮捕と官界・財界の大型事件を指揮してきた検察の“エース中のエース”といわれる森本宏東京地検特捜部長が、在任の締めくくりとして政界に切り込んだ事件と見るべきです。
そもそも秋元議員は “疑惑のデパート”として、数年前から森本特捜部に目を付けられていましたから」
秋元議員は04年に公職選挙法違反で選挙事務所を家宅捜索されたのをはじめとして、3年間で1400人もの外国人留学生が所在不明となっている東京福祉大学の創設者から50万円の献金を受け、同議員自身も客員教授と学校法人理事を兼任していたことについて国会で追及されている。分かりやすいほどの“疑惑のデパート”だ。
「昨年7月、特捜部は幼保無償化と関連した『企業主導型保育事業』をめぐる詐欺事件で、首謀者を逮捕しました。この事件で首謀者がケツ持ちとして名前を出していたのが秋元議員。つまり、秋元議員の逮捕は森本特捜部の既定路線だったという訳です。
特捜部としては、秋元議員を逮捕したことで官邸と自民党に大きな貸しを作ったといえます。一見すると、安倍政権はIR汚職でダメージを受けたかのように思われますが、支持率は落ちていません。それどころか、お茶の間に中国による“政界工作”の深刻さを印象付けました。
中韓に対して是々非々の態度で臨む安倍晋三首相にとっては、今春予定されている習近平の国賓来日を控えて、むしろ足場を固めたと見ても良いでしょう」(前出の社会部記者)
IR汚職事件を受けて、北海度と沖縄がカジノ候補地から脱落したため、候補地は東京(台場)、大阪(夢洲)、横浜(山下埠頭)、名古屋(常滑)などに絞り込まれてきた。そして、この中で有力視されているのが横浜と大阪だ。
しかし、横浜へのカジノ誘致に反対する“ハマのドン”こと藤木幸夫氏は今年1月の賀詞交換会の席上、メディアに対して「政治家ならみんなやっている」と批判しながら、「先祖に顔向けができる、将来の人に喜んでもらえる都市にするのが念願です」(1月6日付スポーツ報知)と述べたという。
今回のIR汚職事件は、利権が大きくなればなるほど、そこに群がる諸悪も巨大になることを示唆している。既に利権の温床であることを証明したカジノを含むIRが日本に真に必要なものであるのか、改めて議論が待たれる。
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