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週刊誌スクープ大賞

国を挙げてのゴーン追い落とし!? 日産幹部、官邸や官僚、検察はこの落とし前をどうつけるのか

 同じサン毎が、2月に解散・総選挙が行われれば、議席はどうなるかを予測している。

 先週のFLASHは、「桜を見る会」疑惑にIR事業を巡って現職議員が逮捕されるという“逆風”が吹いているため、野党が一本化できれば、ズバリ、自公で83議席減だと見ていた。 

 サン毎は、選挙プランナー三浦博史が当落予想をしている。

 三浦によれば、自民党は小選挙区199議席、比例70議席の計269議席で、15議席減らすが、単独過半数は上回ると見る。

 その理由を三浦は、内閣、自民党の支持率は下がったが、立憲民主党なども勢いがなく、議席を奪うというのは感じられないというのだ。

 まあ、この予測のほうが、実態に近いかもしれない。共産党以外の野党は解散して出直すしかない。残念だが。

 だが、文春によれば、このままでは悲願の憲法改正などできはしないと、安倍首相本人が「もう疲れた」と洩らしているという。

 文春の読みは、「パラリンピック閉幕翌日の『9・7退陣』」が濃厚だとしている。そうなれば、佐藤栄作の持つ「連続在位日数」を超えるし、岸田文雄に禅譲すれば、キングメーカーとして君臨できるという目論見だというのである。

 1964年の東京五輪のときは、閉会式の翌日、池田勇人首相が佐藤を後継に指名して退陣している。それに倣おうというのかもしれないが、安倍首相を脅えさせる因縁も今年はあるの。

 今年の干支は「庚子(かのえね)」というそうだ。60年に1度回って来る。60年前といえば1960年(昭和35年)。日米安全保障条約に反対する「安保闘争」が全国に広がり、安倍首相が尊敬する母方の祖父・岸信介内閣を総辞職に追い込んだ年である。

 この年は、キューバ危機に直面するJ・F・ケネディが大統領に当選している。歴史は繰り返す。嫌な予感がする。

 その安倍の足許ではIR汚職が発覚し、東京地検特捜部がIR担当の内閣府副大臣だった秋元司を収賄容疑で逮捕した。

 秋元のほかにも岩屋毅前防衛相や宮崎政久法務政務官などの実名が報じられ、その一人、日本維新の会の下地幹郎衆院議員は、17年の総選挙中に選挙資金として100万円を、IR参入を目指していた中国企業「500ドットコム」から受け取っていたことを認めたのである。

 特捜部の標的として、IR議連の幹部である細田博之元官房長官や河村建夫元官房長らの名前も取り沙汰されていると、新潮が報じている。

 菅官房長官も、この会社のCEO(当時)と面識があるというから、1月にも事業者の選定基準を示した基本方針を策定する予定だったが、先行きは不透明だそうだ。

 IR事件の広がりによっては、安倍内閣の致命傷になり、野党に棚ぼたがもたらされるかもしれない。

 さまざまな疑惑を抱えながら、虚偽答弁、沈黙、切り返しで、何とか命脈を保ってきた安倍政権だが、これまでにたまりにたまった澱が、一気に爆発する恐れは十分にある。

 そして、その火薬庫は、海外からも爆発しそうである。

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