選手名鑑の精度は70%!? なぜ、Jリーガーの年俸は間違いだらけなのか?
#サッカー #Jリーグ
2020年のJリーグ開幕は2月21日に決定した。約1カ月半後に控えた開幕に向け、現在、各サッカー媒体が選手名鑑の発売に向けて動いているが、名鑑データで話題になるひとつが年俸だ。
そんな選手名鑑の年俸について、アルビレックス新潟の社長に就任した是永大輔氏が昨年末にツイートした「精度は70%」という発言が話題になっている。
<blockquote class=”twitter-tweet”><p lang=”ja” dir=”ltr”>Jクラブの社長になってビックリした。<br><br>ネット上で出回る選手の年俸や契約年数、移籍金などは、クラブが公開するもの以外ほぼ全てがデマだった。「〇〇が△△にオファー」などもネット上のものは眉唾。メディアに出た段階で70%くらいの精度(クラブによるかも)。<br><br>※でも、色々想像するのは楽しい!</p>— 是永大輔 アルビレックス新潟@_kore_) <a href=”https://twitter.com/_kore_/status/1210862471193346049?ref_src=twsrc%5Etfw”>December 28, 2019</a></blockquote> <script async src=”https://platform.twitter.com/widgets.js” charset=”utf-8″></script>
本当に精度は70%の以下なのだろうか? スポーツ紙の記者に聞いた。
「残念ながら、そういうケースもあります。というのも、年俸はあくまでも推定であり、基本的にはクラブ関係者や選手に『契約更新どうでした?』と聞いて、そこでのやりとりのリアクションから、昨年より増額なのか減額なのかを推測します。僕たちスポーツ紙は、数年に一度、必ず異動があります。その際、前任から情報を受け取るのですが、最初の年俸情報が間違っていると、おのずとズレていってしまうんです。ただ、年俸の精度はクラブによりますね」
つまり、A選手の「1,000万円増額」という情報は合っていても、昨年の推定年俸が実際は1,500万円なのに2,500万円と勘違いしてしまっていると、ズレが生じる。そして結果的に、精度が70%以下になってしまうケースもあるというわけだ。
また「年俸の精度はクラブによる」というのも、長年、固定のクラブを追っているフリーの番記者の知恵が入っている選手名鑑であれば、その精度も上がってくるから。フリーの番記者は、クラブからより詳細な情報が得られるため、異動のあるスポーツ紙記者より正確であるといえよう。
ただし、「億超えの選手たちの年俸は合っていると思いますよ。Jリーグでは、億超えはひとつのビッグイベントなので、この時期は、そこだけはしっかり取材しているはずです」と前出スポーツ記者は語る。
確かに、Jリーグに億超えの選手は、数えるほどしかいない。それはそれで、寂しい限りだが……。
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