中国・武漢市で原因不明の肺炎がパンデミック寸前! 春節連休で日本への上陸も!?
#中国 #新型肺炎
昨年12月31日、中国・武漢市で発症が確認された原因不明の肺炎が猛威を振るっている。武漢市衛生健康委員会は、この肺炎の発生源が海産物市場である可能性を指摘。中東呼吸器症候群(MERS)や、重症急性呼吸器症候群(SARS)の可能性は排除したものの、確かなことはまだわかっていない。現在までに感染者は59名、うち7名が重症と、感染者の数は徐々に増えており、周辺国・地域にも拡大の様相を呈しているようだ。
「捜狐新聞」(1月6日付)は、武漢で発症している謎の肺炎の症状が、香港、台湾、シンガポールでも確認されたことを報じている。香港衛生署は、1月3日以降、香港で原因不明の肺炎を患った市民が16名いることを報告。いずれも過去2週間に、武漢への渡航歴があったことがわかっている。
また、台湾当局も5日に情報を公開し、昨年12月31日以降、直行便で武漢から台湾にやってきた乗客の中で、これまで8名に発熱や気管支炎のような症状が表れていることを伝えている。シンガポール当局は4日、武漢からシンガポールへの直行便に搭乗していた3歳の中国人女児が肺炎のような症状を発症したと発表した。各国当局は、乗客たちの症状と、武漢で発生している肺炎に関連がないか調査している。
世界保健機関(WHO)は、肺炎の原因はいまだ不明としながらも「世界各国は、中国に対していかなる渡航や貿易の制限も行うべきではない」と発表しており、過度な警戒は必要ないとの見解を示している。中国政府としても、市民がパニックを引き起こさないよう、必要以上の警戒を呼び掛けることはしないとみられる。
とはいえ、日本にとっても決して対岸の火事ではない。今月25日から中国は春節を迎えるが、例年、春節期間には70万人以上の中国人観光客が日本を訪れる。感染者が現在も増えている中、この新型肺炎が日本に上陸するのも、時間の問題なのかもしれない。
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