『鬼滅の刃』“イスラム問題”でDVD回収騒動に…アニメスタッフの意識の低さは深刻!?
#アニメ #鬼滅の刃
2019年4月にアニメ化されたことで、大ブームとなっている「週刊少年ジャンプ」(集英社)連載の人気漫画『鬼滅の刃』だが、突如、作者も寝耳に水のトラブルが発生した。
イスラム教に関わる音声の不適切な使用があったことが判明したため、テレビアニメ『鬼滅の刃』のブルーレイおよびDVD第4巻が出荷停止・回収となったのだ。
「問題となったのは19年10月に発売された同巻の特典CDの収録音源。モスク(イスラム教礼拝所)で礼拝を呼びかける『アザーン』を音楽として使用したことが『神の法を犯した』『私たちの宗教に対する侮辱』などと、海外で批判される状況となっていました。制作会社は、『当該箇所は市販の音声素材を使用して制作した』と法的問題はない旨を強調していますが、イスラム世界にこちらの世界の理屈は通じない。15年に放送したアニメ『ノラガミ ARAGOTO』(TOKYO MX)でも、イスラム教に関する音声の不適切な使用があったとして、商品回収する騒動がありましたから、制作サイドはそれと同じ過ちを繰り返してしまったことになります」(アニメ誌編集者)
ともあれ、原作では当該音源に関する場面はないため、作者もさぞかし困惑したことだろう。こうした、原作にないシーンでのイスラム絡みのトラブルは過去にもあった。有名なのが「ジョジョ事件」だ。
「01年に制作されたOVA『ジョジョの奇妙な冒険 Adventure 6 ―報復の霧―』では、冒頭、エジプトにいる悪役DIOが、部下のホル・ホースに主人公達の抹殺を命じるシーンで、DIOが手にしている本がイスラム教の聖典『コーラン』の一部だったことが発覚。原作では『何も書かれていないただの本』だったのを現場スタッフが手を加えてしまった。そのため、『コーランを読めば私たちの子どもも悪者になるという意味か』『イスラムのイメージを傷つける狙いだ』と批判が殺到。『このアニメを放映したテレビ局を爆破しろ!』という過激なコメントも寄せられた結果、制作サイドは謝罪し、当該のアニメDVDと、原作の一部の出荷を停止することとなりました」(前出・編集者)
『鬼滅の刃』はいまや社会現象となっているだけに、知識不足や意識の低さによって、作者や作品ファンの足を引っ張ることがないようにしてもらいたい。
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