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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 男根生い茂る、性なるパワースポット
訪問ライター・清水2000の「韓国珍スポ探訪記」VOL.36

男根生い茂る、性なるパワースポット「チョンジョン彫刻公園」

やっほー

 韓国一人口密度の低い田舎町・麟蹄(インジェ)郡にて、金のマリリン・モンロー像(参照記事)を拝んだ後は、1~2時間に1本の間隔で出発するバスに乗り南へと向かった。目指すは隣町の洪川(ホンチョン)郡との境界。そこには性器の像が森のように立ち並ぶ、怪しいサービスエリアがあるというのだ。

 山間を進むバスに乗り40分。周囲に山と畑と道路しか見えない自動車道で降ろされた私は、ついに降り出した雨に打たれながら舗装道路を歩いた。幸い、バスに乗る直前にビニール傘を買ったから良かったものの、こんな店も屋根もない場所で傘を持っていなかったらと思うとぞっとする。とはいえ体感温度は急激に下がりだし、震えながら先を急ぐ。

どこなんだ

 5分ほど歩いたところで、左手に陰鬱な雰囲気のサービスエリアを発見。雑草は生え放題、看板は折れ曲がっているのだ。怪しいという意味ではここで間違いなさそうだが、いくらなんでも人の気配がなさすぎるのでは? 焦る気持ちで近づいてみる。

あっ……

 割れた舗装、朽ちた屋根、放置された什器とゴミ袋、垂れる蜘蛛の巣。そこにあったのは、サービスエリアの完璧な廃墟だった。そして私にとって最も重要な、性器の像はひとつもない。倒産と同時に全て売却してしまったのだろうか。とんだ無駄足だ……。

 帰りのバスは2時間後。それまでこんな山の中でどう過ごせば良いというのか。なす術もなく、ますます強まる雨の中、ひとまず次のバス停まで歩くことにした。

 重い足取りで自動車道を歩くことさらに10分、またもや左手にサービスエリアらしき姿が見え始める。肌色のトーテムポールのようなものがあるが、あれはひょっとして……男根?

自然に溶け込まない肌色の物体は?

 近づくにつれ、期待は確信に変わった。目指す「チョンジョン彫刻公園」は、まだ健在だった!

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