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日刊サイゾースペシャル対談

青木真也×cherry chill will「格闘技とヒップホップ」の共通項と「ライブの醍醐味」

青木選手を撮影するときの緊張感は、尋常じゃなかった

撮影=西田周平

cherry chill will 節操のない動きはしたくないですからね。ステージはあくまで演者のものであって、カメラマンは黒子に徹する。正直言うと、青木選手を撮影するときの緊張感は、尋常じゃなかったです。ほかの選手と比べても、あり得ないくらい……。全然リラックスしてくれる雰囲気もなかったので(笑)。

青木 でも、試合後の撮影写真を見て、「ここはシャッターを切れるところだ」というのを理解された写真だな、というのを感じました。僕は「こっち向いてください」とか言ってくるカメラマンに腹が立つ人間なんで(笑)。

cherry chill will 判断を一歩間違えるだけで大怪我しますからね。「今日の撮影は、おまえにすべて任せる」、こう言ってもらえるときは、本当にカメラマン冥利に尽きます。

青木 結局「誰が撮っても同じじゃん」って写真だったら意味がないですもんね。写真の生感というか、一般の人が見ても被写体とカメラマンの関係性がわかる写真というか。

cherry chill will 同意です。写真は決して自分ひとりじゃ作れないものですから。被写体を撮影しているときは常にセッションしている感覚を忘れないし、一緒に何かを作り上げている、クリエイトしているという気持ちを大事にしてる。被写体がオーディエンスと一体感を得ている瞬間を、僕はシャッターで応えたいですから。

青木 本当、そういった意味ですべて“生もの”なんですよね。僕はこう見えて年に2~3回、舞台を観に行くんですよ。物語は一緒でも、初日と2日目の演技や雰囲気がまったく同じ、ということは決してない。それは格闘技もそう。だからこそ、楽しむほう(オーディエンス)も貧しくなってほしくないんです。

cherry chill will その感覚、すごいわかります。初日に満足いく写真が撮れたから2日目、手を抜くということはしませんからね。場に慣れることって大事だけど……慣れすぎるのもよくない。いまだ感覚的に難しいところだったりします。

青木 こなれればこなれるほど、面白味が薄まっていくこともありますからね。格闘技の試合でも「こなれず不器用だからこそ個性が立って見える」っていう選手は多かったりしますから。

cherry chill will こなれない、って難しい(笑)。

青木 向上心もついてくるからね。

cherry chill will また機会があれば、また格闘技の試合を撮影したいと思ってます。青木選手も今度はヒップホップの現場に遊びに来てください。マイクアピールという意味では、格闘技もヒップホップも似ているんで。

青木 ラップはできないけどね(笑)。

撮影=西田周平

Limited Web Gallery and Web Store
開催期間:2019年11月1日-12月31日

http://www.onechampionship100.com/

最終更新:2019/12/30 14:39
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