“赤ヘル”をかぶっただけで超進学校の少年は、校舎3階の窓から吊るされた! 広島カープファンは関西で本当にいじめられるのか!?
#広島カープ #和田秀樹 #灘校物語
カープの初優勝を追体験できる小説
彼が通っていたのは神戸の灘中。周りはほとんどが阪神ファンだった。ほかにも阪急、南海、近鉄と在阪球団が多かった時代だ。広島から進学してきたカープファンの生徒もいたが、和田少年は広島とは縁もゆかりもなかった。異端だった。彼をいじめていた生徒たちにとって、理由はそれだけで十分だった。いじめに正当な理由など必要ないからだ。
服装や髪型は自由な学校なのに、それを生徒が許さない。そんな不条理に直面した彼の希望となったのは、誰にも邪魔されない深夜放送や学校での親しい仲間たち、そしてカープの快進撃だった。
このシーズン、カープは中日や阪神との首位争いの末、2位に4.5ゲーム差でセ・リーグを制した。日本シリーズの相手は阪急だった。学校中が急ごしらえのブレーブスファンであふれる中、カープは2分を挟んで4連敗。最後は悔しい思いもして、カープと和田少年の赤ヘル元年は幕を閉じた。
和田氏は、この初優勝から40年が経過した2015年には熱い想いを込めたカープ本『精神科医が語る熱狂の広島カープ論』(文芸社)まで出版。このたび発売したばかりの初自伝小説『灘校物語』(小社刊)でも、当時の熱量そのままに、赤ヘル元年のカープの快挙を忌まわしい出来事とともに振り返っている。
この小説は1970年代の文化・風俗が細やかに描かれた一冊でもあり、異端のカープファンだった主人公・ヒデキを通して、あの頃の空気ごとカープの初優勝を追体験できるのも特色だ。
●『灘校物語』(和田秀樹・著/サイゾー・刊/定価1600円+税)
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