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日刊サイゾー トップ > エンタメ > YouTuber  > YouTuber第2世代が続々解散
若手放送作家の「超YouTube学」年末特別号【1】

人気グループが相次いで解散……「YouTuber第2世代」がセカンドキャリアを模索するワケ

「きまぐれクック」「釣りよかでしょう。」は強い!

 

――ただ、今年も登録者数100万人ユーザーを越えたチャンネルはいくつかありましたが、はじめしゃちょーHIKAKINクラス(700万人以上)はもちろんですが、東海オンエア水溜りボンド(300万人以上)に迫るチャンネルは出てきていません。

白武 5年10年たったら、また状況は変わると思います。「若者にしかできないネタ」ってあるじゃないですか。今のトップ層のYouTuberさんが35歳になった時に、毎日更新でドッキリや実験など体を張った面白いネタをやっているかわからない。でも、そういう実験やドッキリの需要はずっとあるはずだから、それをやる新しい若いYouTuberさんが出てくると思います。

長崎 難しいかもしれないけど、変な競争心理やプレッシャーがなくて、好きなことをやっているグループは、今後も伸び続けるんじゃないかな。数字を追っていくだけだと、疲弊してしまうから。例えば、東海オンエアのりょうさんが、カジサックさんのチャンネルに出た時に「自分たちしか面白くない企画でも出していく。まぁやってみようぜくらいのノリで撮る」と言っていて。周りを気にせず、自分たちらしくやっていくほうが続けられるのかな。

白武 はじめしゃちょーさんやHIKAKINさんら、YouTuberが商業的に成立する前から個人でやっている人は、最初はひとりでした。そこから、グループの人たちが出てきて、人数が多いほうが企画のパターンが増やせることに気づいて、グループが増えていきました。HIKAKINさんも兄弟でコラボをよくやっているし、はじめしゃちょーさんは去年からサブチャンネル「はじめしゃちょーの畑」を始めているし、最近は男女で組んだりしている。「できること」の幅を持たせていく傾向ですね。

――過去にはダーティーなイメージで売っていた、ラファエルやヒカルも近年マイルドになっています。

白武 YouTube自体がクリーンな方に向かっているからね。パチンコ動画の収益も止まりましたし。

長崎 「チャンネルがーどまん」さん(※4)なんて、数字はガンガン伸びまくってるのに、全然YouTubeの急上昇ランキングに入らないですからね。

白武 子どもに見せても問題ないメディアになろうとしていますね。もしもYouTubeに変わる過激なことができる動画メディアが生まれたら話は別だけど、現状そういうメディアはないので、YouTubeのルールの中で頑張っていくしかない。

長崎 レペゼン地球さんのように、収益を気にせずにYouTubeを使えるのは強いよね。ライブだったり、別のことで稼いでるから。

白武 彼らのベースがDJだから、極論YouTubeがなくなったとしても困らないと思います。別の軸足や芸のある人は強いですよね。それでいうと、「きまぐれクック」さん(※5)や「釣りよかでしょう。」さん(※6)のように、自分の好きなことを継続してやっている、趣味系の人は強いと思います。最近の急上昇ランキングを見ても、「結局はご飯だな」って思いますね。なんたって人は毎日食べるんですから(笑)。

長崎 個人的には、レペゼン地球さんやがーどまんさんみたいに、ドキッとさせてくれる勢いのある人たちがどんどん出てきて盛り上がってほしい。釣りや料理だったり、上の世代に合わせたものばかりになってしまうと、若者がYouTubeからいなくなってしまうかもしれない。そうなると、結局雑誌やテレビら、他のメディアと変わらない。若い人がどんどん挑戦できる仕組みを作ることが大切なのかな。

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