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自民党・秋元司衆院議員、カジノ利権と“中国マネー”を特捜部が追及「年内にも事件がヤマ」

特捜部の捜査は急ピッチで進む

 最初に元秘書の自宅などが捜索を受けたのは12月7~8日。それから10日あまりで、秋元氏自身の任意聴取、事務所への強制捜査に踏み込んでおり、捜査は急ピッチで進んでいる。特捜部を指揮する森本宏特捜部長は、あのカルロス・ゴーン被告を逮捕、起訴した実績を持つ「剛腕」として知られる。秋元氏を立件できれば、09年の「陸山会事件」で石川知裕元衆院議員を逮捕、起訴して以来の手柄となる。早ければ、年内にも事件がヤマを迎えるのではないか、との見方もある。

 菅義偉官房長官は19日午前の記者会見で秋元氏の家宅捜索について問われると「捜査機関の活動内容に関わる事柄なので、答えは差し控えたい」と述べるに留めた。だが、永田町関係者によると、政府からは秋元氏を見限るような言動もみられるという。

「菅氏側近の2閣僚のスピード辞任と首相補佐官の不倫騒動で、政権内における菅氏の権力基盤は相当に揺らいでいる。桜を見る会の追及も予想以上に長引いています。そんな中、内閣府副大臣で、しかもIR担当だった秋元氏が特捜部から捜査をされるという状態をずっと続けていては、来年の通常国会を乗り切れないという危機感が生まれている。政権内部からは『ここまできたら、離党勧告は避けられない。万が一(逮捕された)の場合でも、1月の通常国会前なら(ダメージが)最小限で済む』との声も漏れるほどです」

 特捜部からは追い詰められ、政権からは追い出されかねない秋元氏。いずれにしても、いばらの道が待っているのは間違いなさそうだ。

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最終更新:2019/12/23 11:18
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