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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > からし蓮根がたどり着いた熊本弁漫才
『M-1』決勝直前インタビュー

からし蓮根がたどり着いた熊本弁漫才「背伸びするのをやめて、素の感じでできるようになろうと」

からし蓮根の漫才は「見たことないけど、どこか懐かしい」

青空は一児の父でもある

――ネタは、どうやって作ってるんですか?

青空 いろいろですね。ツッコミから思いつくこともあるし、ボケから広げてくことも。

――からし蓮根さんの漫才は、見たことないけど懐かしい感じもあって、不思議な感覚です。

青空 設定自体は、だいたいみんなが漫才でやってるようなやつですし。でも、その中でも誰もやってないことを探す、みたいな感じですね。

――入り口は普通だけど、入ってみたら見たことのない世界。

青空 そうそうそう。それって、逆に誰も手を出さない気がする。みんなもっと新しいほう新しいほうへ行くんで。

――キーになるのはやはり伊織さんのキャラだと思うのですが、青空さんはどういう戦略でネタを作られているのですか?

青空 そうですね。生かすって感じでもない。伊織ができるかどうか、です。これ言えるかとか、ちゃんと思った通りに笑いにつなげられるかとか。

――なるほど……。

青空 伊織が無理してたら、全然おもんないですよ。

――伊織さんは「こういう表情や動きで笑わせよう」みたいな欲が、ものすごく薄いように思います。

青空 たぶんそれが見えると、本当に寒くなるというか。

――その押し付けがましくなさが、からし蓮根のすごいところだと。

伊織 僕はもう、やるだけなんで。

――正直、今年の『M-1』はいけるのではないかという、手応えみたいなものはあったのでしょうか?

2人 手ごたえ……?

青空 手ごたえ……いや、ないですね。

――そ、そうなんですね!

青空 去年は準決勝で、3回目ですね、準決は。(手ごたえのなさは)それもあるかもしれないです。最初に準決行けた時は、確実に手ごたえあったんですよ。まぁ初めてやったんで。そっからはもうなんか「大丈夫? これで」みたいな。だんだん自信なくなってきて、通過したら「よかった……よかった……」ってホッとする感じになってきました。

――『M-1』で準決勝に残ることがまずすごいわけですが、そこからさらに高い壁が「決勝」にはある。

2人 ありました。

――どんな壁なのでしょうか?

青空 なんでしょうね、あれは。

伊織 わかんないです(笑)。

青空 でもなんかもう……無理でした。1回目の(準決勝の)時は、本当にもうそんな感じ。1言目、2言目ぐらいで、2人ともたぶん「無理だ」ってわかってた。

――空気のような?

青空 空気ですね。やり始めた感じで、もうなんかわかる。

伊織 これはちょっとレベルが違うわ、みたいな。

――『M-1』決勝進出が決まった後の記者会見で、インディアンスさんが「漫才中に『「これいったな』」って思った」みたいなことをおっしゃってましたが、その逆もまたわかるんですね。

青空 そうですね。

伊織 でも、今年も、やってる時は正直わかんなかったです。ただ落ち着いてやってこうと。

青空 (準決勝の)映像を見返しましたけど、みんな「よっしゃ」みたいな感じで袖に戻ってくるんですけど、僕ら2人とも腕組んで歩いてて。

伊織 うーん、どうだろうって(笑)。

青空 「どうだろう?」だった。ただ、ウケてりゃいいなと思って。

――無心ということですね。

青空 そうですね。ちゃんと見ごたえのあるものになってるかなっていう、そのことしか考えてないです。

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