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『灘校物語』出版記念特別コラム

お上からばくちの権利を得て稼ごうとする、頭を下げることを忘れた政治家たち

公明党の議員の態度は大きいが、創価学会の人たちはいい人が多い

 安倍改造内閣で、予想通り、小泉進次郎が入閣した。

 ヘマをやる心配がほとんどない環境大臣(本当は環境大臣にろくな人間がつかないから、異常気象が収まらないのだが)に就かせたということで、安倍氏か菅氏が気を使ったのだろう。

 育休を取るらしいが、大臣が育休を取っても大丈夫な役所として環境省が見られているということだ。日本の環境問題のお先は暗い。

 文部科学大臣の萩生田という男は、加計問題で、嘘つきと言われても仕方のないようなことをしているが、そういう人間を文科大臣にしたということは、もっとごり押しをしたいということだろう。明治大学商学部卒なのに、千葉の科学大学の客員教授に浪人中に就任できたというのは、文教族の強みなのだろうか? 早稲田実業高校(当時は付属ではなかったが、早稲田には行きやすかった)から明治に入った立派な経歴だ。

 中国にも韓国にも台湾にも学力で負けているのに、このレベルの人間を文科大臣に据えるとは、危機感のなさにあきれてしまう。

 国土交通大臣には、公明党の赤羽とかいう人間が選ばれた。

 ここしばらくこのポストは公明党が牛耳っている。福祉とか平和を売りにしながら、厚生労働大臣や外務大臣などのポストは求めないようだ。私の見るところ、今の公明党は、かつて池田大作が批判した宗教貴族そのものだ。

 実は民主党が政権に就く前に、大阪に飛行機で行こうとしたことがある。そうしないと講演会に間に合わなかったからだ。それなのに、機体の整備に時間がかかっているからと1時間も出発が遅れた。すると、顔が四角くて大きな男が、1時間後に秘書を連れて乗り込んできた。当時の公明党の冬柴という代議士だった。後で調べてみると国土交通大臣だった。この地位を悪用して、飛行機を止めるようなことを平気でやるのだ。

 どういうわけか、その飛行機に辻元清美も乗り合わせていた。『朝生』か何かでご一緒したので、飛行機を出るとき一緒に怒った覚えがある。こんな私物化が許されるのか?

 ところが、民主党が政権を取ると、鳩山内閣で国土交通副大臣になった。飛行機が好きに止められる地位に憧れたのだろうか?

 辻元氏がどんな人間かはわからない。ただ、民主党が政権を取るまではきさくな人だったのに、政権を取ってからはかなり態度が大きくなったと、私の周りの人間の多くが言っているのは確かだ(私はその後、じかにお会いしたことがないので、軽々なことは言えないが)。

 いずれにせよ、公明党は、この国土交通大臣というポストを重視している。

 公明党や学会のおえらいさんのために、飛行機を私物化するためなのか、学会の人が経営する土木業者に仕事が回しやすくするためかわからない。

 学会にもいろいろな人がいるし、お金を持っている人のほうが選挙の時に役立つので、そういうこともあるかもしれない。

 ただ、私の60年近く生きてきた経験で言うと、公明党の議員(そんなに何度も会ったわけではないが)の態度は大きいが、創価学会の人たちはいい人が多い。礼儀も正しい。

 そういういきさつもあって、学会系の雑誌や新聞の取材を何度も受けているので、ウィキペディアに私が創価学会員と書かれたことがある。

 学会の一般会員は平和を愛し、弱者に優しく、腰も低い。そういう人を使って、偉そうな態度を取り、自分たちが飛行機を止めるような特権を振りかざす公明党の議員は許せない。

 今回、れいわ新選組から沖縄の創価学会員が立候補したが、学会の人の多くは憲法改正に反対だし、集団的自衛権にも反対だ。

 しかし、公明党の議員は自分たちの特権のために、平気でそういう大義名分を捨てる。

 とくに池田大作氏が公明党に文句を言えない状態(脳のせいか、老化のせいかはわからないが)になってからは、それがひどいようだ。

 今回、国土交通大臣に選ばれた赤羽氏について、ウィキペディアにこう記載されている。

 日本の集団的自衛権の行使解禁には明確に反対していた。

 2012年の第46回衆議院議員総選挙に際し、集団的自衛権の行使を禁じた憲法解釈を変更すべきか問われ、見直す必要はないと回答していた。

 また、2014年の第47回衆議院議員総選挙に際し、集団的自衛権の行使に賛成か問われ、反対すると明確に主張していた。しかし、集団的自衛権の行使容認を盛り込んだ「我が国及び国際社会の平和及び安全の確保に資するための自衛隊法等の一部を改正する法律」案と「国際平和共同対処事態に際して我が国が実施する諸外国の軍隊等に対する協力支援活動等に関する法律」案が第189回国会に上程されると、一転して賛成票を投じた。

 親愛なる創価学会の人たちも、一度、この宗教貴族たちにお灸を据えてやってくれればいいのにと真剣に思う。

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