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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 『M-1』予選を騒がせた野良芸人

『M-1』予選を騒がせた”野良芸人”! ラランド「会社員しながらお笑いをやる理由」

12/22に行われる『M-1』敗者復活戦にも出場するラランド(撮影=後藤秀二)

『M-1』グランプリの決勝が近づいている。今年は過去最多となる5,040組がエントリーし、夏から予選でしのぎを削ってきた。現在の『M-1』は予選出場者のネタ動画をGYAO!で配信しており、そこで要注目の新星を見つけるのも好事家たちの楽しみのひとつになっている。そして今年、「漫才うますぎる」「アマチュアってウソでしょ」と一躍話題をさらったのが「ラランド」だ。大学生と会社員、若き男女コンビは、いったい何者なのか?

***

――「『M-1』グランプリ」3回戦のネタ動画がGYAO!で公開されて、一躍話題になりましたね。お笑いファンがTwitterで反応しているのをたくさん見かけました(本インタビューは準決勝開催前の11月下旬に実施)。

さーや そうですね。お笑いのコアなファンの人たちが起点になってくれて、広がりました。私、毎分くらいの勢いでエゴサーチするんですけど、著名人の方もGYAO!の動画をリンク貼ってくれて「面白い」みたいにツイートしてくれてるんですよ。それがきっかけで、ライブを観に来てくれる人が増えてます。

――もともと上智大学のお笑いサークル出身の同級生なんですよね?

さーや そうです。SCS(Sophia Comedy Society)というお笑いサークルにいました。

ニシダ 同じ学部・学科の同級生です。

――ニシダさんはまだ大学生で、さーやさんが社会人2年目。

ニシダ 恥ずかしながら、僕は今も大学生ですね。ちょっと、退学したり復学したりとか、いろいろありまして……。

さーや 本来、社会人2年目くらいになってないといけないけど、足踏みしてるよね(笑)。

――さーやさんは広告系のお仕事をしながらお笑いをやっているとのことですが、これまで両立を続けてみてどうですか?

さーや 週5で働いて土日にライブ出るようなスケジュールでやってみて、意外といけるなって感じです。卒業のタイミングでいろんな事務所からオファーをいただいて、すごい迷ったし葛藤したんですけど、中学から大学まで私立に通わせてもらったとてつもない恩義が親にあるし、これは一回社会人にならないとなってことで就職したんです。でも、お笑いも諦めたくなかったので、両立してみよう、って。最近は平日もちょっとずつ依頼が増えてきてるんですけど、会社の制度を使いながらうまく空き時間を見つけてできているので、そんなに苦ではないですね。今日も午前休もらってて、このあと普通に出社します。

――おつかれさまです! ニシダさんは、相方が社会人になって自分だけ学生という状態に、不安はなかったですか?

ニシダ 最初は不安でしたけど、やってみたら学生の頃よりも活動できてるくらいなので、現状はそんなにないですね。ライブの数も、今のほうが増えてますし。

――ネタは2人で書いてるんですか?

さーや 2人で話し合いながら、私が大喜利部分を考えて、ニシダが笑ったところを使う感じです。

――さーやさんが社会人になって、ネタの中身が変わってきたところはありますか?

さーや どう……ですかねぇ。社会に出たらもうちょい鈍るのかなと思ってたんですけど、逆に人間観察がはかどった部分もあります。ネタの中でよくおばさん役を演じるんですけど、社会人になってからのほうがリアルさが増したんじゃないかなって思ってます。仕事の中でおじさん、おばさんと会って、リアルなところを見るので。

ニシダ 確かに、それはあるかもね。

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