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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 『ニッポンノワール』戦犯は脚本家!?
テレビ辛口研究所

『ニッポンノワール』大コケの戦犯は脚本家!? その裏に“日テレ特有の体質”か

日テレ特有の”体質”とは?

「『ニッポンノワール』は演出もひどいですが、一番ひどいのは、やっぱり矛盾だらけ、大風呂敷を広げるだけ広げた、幼稚で粗い脚本でしょう。このドラマの戦犯は間違いなく『3年A組』も手掛けた、脚本家・武藤将吾さんだと思います。ただ、それも、日テレ特有の“体質”のせいともいえますが……」

 日テレの“体質”とは、囲い込もうとすることだと同氏は指摘する。

「日テレでは『3年A組』をヒットさせた立役者として、武藤さんを“大先生”扱いしてしまうあまり、批評や調整ができない状態になっていました。日テレは一部演出家に対しても同様に、“大先生”扱いしすぎて、視聴者置いてけぼりの自己満足ドラマを作ってしまうケースがこれまで何度もありました。それは、ヒットメーカーを囲い込みたいからこそ。古くはバラエティで『エンタの神様』独自のキャラ芸人を番組側が作っていましたが、今ではモノマネタレントの『りんごちゃん』やYouTuberの『フワちゃん』などを囲い込んで他局にあまり出演させないように、日テレは自局でスターやヒットメーカーを作ろうとするあまり、客観性を失いがちな傾向があるんです」

 テレビ離れが進む若者たちをテレビに引き戻すべく、『3年A組』『あなたの番です』など、さまざまな企画に貪欲に挑んでいる日テレ。その姿勢には評価すべきところがあるが、批評性を失った番組作りを続けていると、それまでの日テレ視聴者たちからそっぽを向かれてしまう日が来るかもしれない。

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にっかんさいぞー

最終更新:2019/12/17 16:00
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