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NewsPicks後藤直義の「GHOST IN THE CHINA」

中国版「24時間戦えますか?」を支える大富豪たちのポッドキャスト

中国は次の20年をどう攻略していくのか?

 いずれアメリカを抜いて、GDPで世界1位の大国になると思われる中国。しかし、これまでのような右肩上がりの経済成長が、永遠に続くわけではない。

 欧米や日本のように、豊かになるのと同時に、成熟した社会に向かっていくのは自然だ。その時にこの996という働き方が、いつまで中国で受け入れられるのかはとても興味深い。

 ジャック・マー(馬雲)や、テンセント創業者のポニー・マー(馬化騰)、シャオミ創業者のレイ・ジュン(雷軍)などは、1960年代~1970年代生まれの猛者たちだ。労働法規も関係なく、すさまじい競争に勝ち残って巨万の富をつかんだヒーローとなっている。

 しかし20代の中国人は「もはや、あそこまで巨大な企業をつくるチャンスはない」と語る人が多い。命がけで働いて、どこまでのリターンを得られるのか、冷静に見ている世代なのだろう。

 中国から今後どんな996物語が生まれてくるのか、この国の成長パワーと成熟度を理解する上でも、面白いテーマになるのは間違いない。(月刊サイゾー9月号より)

後藤直義(ごとう・なおよし)

1981年生まれ。青山学院大学文学部卒。毎日新聞社、週刊ダイヤモンドを経て、2016年4月にソーシャル経済メディア『NewsPicks』に移籍し、企業報道チームを立ち上げる。グローバルにテクノロジー企業を取材し、著書に『アップル帝国の正体』(文藝春秋)など。

最終更新:2020/05/27 12:19
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