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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 『THE W』ネタの質は微妙?

3時のヒロインが優勝の『THE W』自虐ネタ排除で理念に沿った大会を実現も、ネタの質は微妙に?

吉本興業公式サイトより

 女性芸人日本一を決める『女芸人No.1決定戦 THE W 2019』の決勝戦が12月9日に開催され、吉本興業所属の結成2年の3人組「3時のヒロイン」が初優勝を果たした。

「3時のヒロインは、結成2年とキャリアは浅いものの、すでに多くのバラエティー番組にも出演し、実力は十分。『ゆめっち』と『かなで』というキャラが濃い2人をリーダーでツッコミの福田麻貴が見事に操るネタは、オーソドックスな面白さで万人受けするでしょう。ちなみに、福田は同じく決勝戦に進出した『つぼみ大革命』の改名前ユニットである『つぼみ』のメンバーでもありました」(お笑い業界関係者)

 今回の『THE W』は、過去の大会とは少々異なる色合いとなっていたようだ。

「これまでの『THE W』というと、ブスイジり、デブイジり、年齢イジりといった自虐ネタが多かった。それである程度の笑いが取れるのは仕方ないことではありますが、“女性芸人=自虐ネタ”という、あまり適切ではないイメージが植え付けられる結果にもなっていた。

そもそも男性芸人に比べて女性芸人がなかなか評価されにくいという現実に一矢報いるための大会だったはずなのに、むしろ逆の結果となっていたんです。しかし、今回の決勝戦に関しては、ルックスや年齢に関する自虐ネタはほとんどなかった。運営サイドがどこまで意識したかわかりませんが、それは良かったと思います」(構成作家)

 しかし一方で、ネタのクオリティーについては“今ひとつ”だったという厳しい声も聞こえてくる。

「無名の芸人が出ているということもあり、全体的に場馴れしていない空気がありましたね。正直言って、決勝戦レベルではないな……というネタもいくつか。予選の審査がどういった基準で行われているかは不明ですが、少々奇をてらった選考だったのではないか、という気もします」(前出・お笑い業界関係者)

 さらに、スタジオの観客の“リアクション”についても、改善すべき点がありそうだ。

「とにかく観客のリアクションが大きく、ただ笑うだけでなく、ネタフリの段階で“え~!”と驚いたり、“へ~”と感心してしまったりして、ネタに集中できない部分も多かった。おそらく、決勝戦を盛り上げるべく、制作サイドの意向で観客にはリアクションを大きめにしてくれと要請があったとは思うんですが、ちょっとやりすぎだったかなという気はします。MCのフットボールアワー後藤のフォローも、多少過剰気味だった印象です」(同)

 自虐ネタは排除され、より理念に沿った大会にはなったものの、ネタのクオリティーについては完璧とはいかなかった今回の『THE W』。即物的な笑いを求めて、結局自虐ネタばかりになってしまわないことを願うばかりだ。

日刊サイゾー

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にっかんさいぞー

最終更新:2019/12/12 12:53
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