日韓関係の悪化がク・ハラを追い詰めた? ジャニーズをお手本とした韓国芸能界の非道な仕組み
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
今週の第1位は、日韓関係の悪化は、日本でも人気のあったK-POPのKARAの元メンバーだった女性歌手を自殺に追い込んだと報じた文春に捧げる。
私は韓国の芸能界事情には詳しくないが、アイドルグループ・KARAの元メンバーだったク・ハラが自殺したというニュースには、無関心ではいられない。
28歳の若さで亡くなるまでには、韓国の芸能界の非道な仕組みがあったようだが、文春によると、「韓国芸能界の事務所は、日本のジャニーズ事務所を手本」としているというのである。
たしかに、韓国の中堅事務所社長が話しているように、アイドルやアーティストになるためには、事務所のオーディションで練習生となり、数年間のレッスンを受け、デビューするのが普通だそうだが、この間のレッスン費用から生活費までを事務所側がほぼ全額負担する。
休みなく練習をさせ、中にはデビューまでに1グループあたり10~15億円もかける事務所もあるそうだ。だから、事務所側は、投資した金額を回収するため、当初は給料を払わない、払うようになっても、事務所側の取り分が多くなるような不平等な契約をするそうである。
したがって、売れてきても年収が日本円の2万円程度だったり、辞めたいというと、「お前らにいくら注ぎ込んだと思うんだ」と恫喝して、辞めさせない事務所が多いという。
システムといい、事務所側の取り分を圧倒的に多くするなどのやり方は、日本で横行している芸能事務所のやり方と同じではないか。
さらに韓国では、パトロンへの枕営業も強要されるそうだ。
ク・ハラは、2008年にKARAとしてデビューし、2011年には紅白歌合戦にも出場を果たした。だが事務所側の取り分が多すぎることで対立し、KARAは事実上、解散に追い込まれる。
日本で大ブレイクしたことで、「親日家!」「日本に帰れ!」という罵声がネット上で浴びせられたという。
交際相手とのトラブルから、法廷闘争にまで発展したことで、5月には一度目の自殺を図っている。その後、彼女側からオファーをして、日本の事務所と契約し、拠点を日本に移した。
新譜を発表し、コンサートツアーを成功させ、来年1月には写真集を出す予定もあったという。だが、10月には彼女の親友の元アイドルメンバーが自殺してしまう。
一時帰国した際、同胞からの誹謗中傷などもあったのであろう。彼女の遺骨が安置されているソウル南東の盆唐スカイキャッスル追慕公園には、日本語で、「ありがとう」「冥福をお祈りしています」という文字もあり、ここを訪れるファンの半分以上が日本人だという。
彼女の自殺の背景にも、悪化する日韓関係が影を落としているようだ。(文中敬称略)
【巻末付録】
今週は現代がお休みなので、ポストだけ。その前にこんなお話を。
週刊ポストに「3人の名物編集長が唸った『伝説のヌード写真集』」という特集がある。
この3人は、私と元マガジンハウスの石川次郎、元光文社の鈴木紀夫だ。
ポストの編集部員から声をかけられ、某日夕方、編集部に行った。大量のヘア・ヌード写真集を見せられ、感想を述べてくれという。
私がフライデー時代に作った荻野目慶子や石田えりなどもあった。
ヘア・ヌードという言葉が流行語にまでなり、女優たちが挙って脱いでくれ、写真集が飛ぶように売れた時代がたしかにあった。
夢のような時代であった。今の現代やポストに載っているヌード写真は、その燃えカスのようなものだ。
グラビアに関していえば、ヘア・ヌードを超える何かを生み出さない限り、このまま根腐れしていくしかないだろう。
小学館を出て、寒空を見て歩きながら、そんなことを思っていた。
ポストのグラビアにいこう。巻頭には「2020年、あなたのそばに『美女の白肌』-人気女優4人の最新撮 深田恭子、小島瑠璃子、佐藤美希、佐野ひなこ」
袋とじ1は「おっぱいの引力-男だったら誰しも手を伸ばしたくなる美しき双丘の謎」
「流行写真集大賞2019-今年発売された美女の話題作を識者が評価 真木よう子、安田理央、南野陽子、北川昌弘、森咲智美」
袋とじ2は、「陰毛の磁力-男の興奮をかき立てる美しき茂みの謎」。これは一見の価値あり。こうした大胆なヘアが大写しになるグラビアが出せる時代になったのだ。これもヘア・ヌード効果というものだろう。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事