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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > “バズる学生芸人”に聞く

学生お笑いブームも我関せず……“バズる学生芸人”がコントライブをやる理由

2019年9月11日に開催したコントライブ「素晴らしい思い出」の様子

――煩悩教会のメンバーは、特定の大学のお笑いサークルや落研には所属していないんですよね。今は大学お笑いサークル出身で活躍している芸人さんも多いですが、どこかに入ろうと思わなかったんですか?

青木 一度、メンバーの一人と、ある大学のお笑いサークルに見学に行ったことがあるんですけど、会話の中でかる~くボケっぽいことを言ったら「君たち、そういう感じのボケをするんだね」って言われて。「うわっ」て思って、「やめよやめよ、逃げよう」って(笑)。大学サークル内のNo.1とか、“大学お笑いのトップ”とかじゃなく、自由にネタを発表できる場を、自分たちで作ってやっていったほうがいいんじゃないかって思いました。

――それで、単独ライブだけを続けることにした、と。

青木 お客さんは知り合いも多いですけど、顔見知りじゃないTwitterのフォロワーの方も来てくれてますね。口コミで、ちょっとずつ広がっていってる感じはあります。

――『キングオブコント』や『M−1』などの賞レースも、お笑いの活動をする上では避けて通れないものだと思うのですが、そういったものに出場したことはありますか?

青木 「何かの賞レースに出て一番になりたい」と思ったことはあります。ただ、いま自分が目指しているものって、「面白さ」の精度を上げて誰かと競うようなものじゃなくて、もっと普通に「友達と何かやってて楽しい」みたいなことを形にしたり、「俺の友達、こんなにアホで最高だから、みんなも見てよ!」っていう感覚の延長なんじゃないかって思うようになりました。

――ひとつのネタを練って練って、勝負するのではなく。

青木 『キングオブコント』も『M-1』も大好きだし、出場してる芸人さんたちのことはめちゃくちゃリスペクトしてます。プロの芸人さんたちが賞レースを目指すのは、「スポーツ/競技」のようなものなのかなって思います。大会のためにコンディションを整えて、トップを獲るためにいろんなことを考えてネタを作っていく。それで言うと、俺たちのやってることは「運動」に近いのかなと思ってます。みんなで集まって楽しいことをやってて、せっかくだから観てもらおうって「運動会」を開くみたいな。

――「伸び伸びと体動かしてるから、よかったら見て」というような。

青木 でも、「運動会だから真剣じゃない」ってことではないじゃないですか。スポーツ競技とは見せる側のスタンスや見せ方が違うだけで、ちゃんと笑ってもらおうと思って考えるし、練習もしているし。ただ、「誰か」とか「何かの評価」とかに合わせるんじゃなくて、自分たちのホームグラウンドを作って、それを大きくする作業のほうをやっていきたい。もちろん、そんなに甘くないって絶対言われるとは思うんですけど、そこはもう、自分たちで責任を取ってやるんで、っていう。

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