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日刊サイゾー トップ  > 『きょうも厄日です』戦慄の日常
じゃまおくんの「WEB漫クエスト」

『岡崎に捧ぐ』著者の戦慄する日常エッセイマンガ『きょうも厄日です』

「厄日じゃねーか!」と思えるような悲惨な体験も、マンガのネタにできると思えばオイシイ――もしかしたらエッセイマンガをなりわいとする人々は、そういうポジティブな発想で日々を過ごしているのかもしれません。今回ご紹介する山本さほ先生の『きょうも厄日です』というエッセイマンガは、まさしくそんなメンタリティを感じさせてくれる作品です。

 山本先生といえば、代表作に幼なじみの岡崎さんをネタにしまくったエッセイマンガ『岡崎に捧ぐ』がありますが、個人的に印象的なのは、静岡の超人気ハンバーグチェーン「さわやか」を熱く紹介した作品と、Twitterで話題になった世田谷区役所と仕事をした時の揉め事を描いた作品です。独特の画力(えぢから)があって、一度読んだら忘れられなくなるようなインパクトがあります。

 というわけで、『きょうも厄日です』の中から個人的に大好きな、珠玉のクレイジーエピソードをご紹介しましょう。

バイト先で遭遇した「ドラゴンボールぽろりん」おじさん

(C)山本さほ/文藝春秋

『ドラゴンボール』といえば知らない人はいないと思いますが、ここに描かれている『ドラゴンボール』は僕の知らない『ドラゴンボール』でした。リサイクルショップでバイトをしていた山本先生が、理不尽なクレームを付けてくるおっさんに絡まれるというエピソードなのですが……。

(C)山本さほ/文藝春秋

「なにか出てる…?」

 マンガでは「いらすとや」の素材を使っていい感じに隠されていますが、おっさんが下半身からドラゴンボールを露出していたのでした。つまりクレーマーではなく、変態だったのです! これはかなり恐ろしい体験のはず……なのに、なぜか絵面としてはめちゃ面白い!!

(C)山本さほ/文藝春秋

「え…じゃあなんで私、変質者に謝ってんだろ…」

 完全に謝り損ですね。このドラゴンボールは、願いなんかかなえちゃくれませんから!

 変質者出没ということで、とりあえず110番に通報する山本先生ですが……

(C)山本さほ/文藝春秋

「えっボールって本体じゃないんですか!?」

「えっどうでしょう? 本体ではないような…」

 ボールが性器本体なのかどうかで、オペレーターの女性と、ちょっとホッコリした感じで終わっているというね……ちょっと! 何ホッコリしてんの!? ちなみに本体はボールじゃなくてスティックのほうだと思うのですが、皆さんはどう思いますか?(どうでもいい)

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