残るのは『MUSIC FAIR』だけ!? 音楽番組がオワコン化でテレビから消滅カウントダウン
#テレビ #音楽番組
昭和なら『ザ・ベストテン』(TBS系)や『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)、平成なら『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』(同)や『うたばん』(TBS)と、テレビ界には時代ごとに必ず人気音楽番組が存在したが、1つまた1つと減り、残る番組も軒並み視聴率は低迷。いよいよ民放地上波から音楽番組が消えそうな勢いだ。
民放のレギュラー音楽番組がいかに不人気かは、数字を見れば一目瞭然だ。11月の民放レギュラー音楽番組でもっとも数字が良かったのは、16日放送の『MUSIC FAIR』(フジテレビ)で、視聴率は6.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。2ケタに遠く及ばないのが現状だ。芸能誌のライターが言う。
「民放の音楽番組がどんどん減る中、アーティストの頼みの綱は『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)でした。しかし、放送年数が30年目を超えてさすがにマンネリ感が強く、視聴率が低迷。今年10月に21時台に移りましたが、回によっては視聴率が5%前後ですから、これはもう“危険水域”です。一説には、来年75歳になるタモリがいよいよ仕事を減らしたがっているという話もありますし、特番はまだ悪くない数字を残しますから、『ミュージックステーション』という看板は残したまま、レギュラーは終わる方向で調整が進んでいるようです」(スポーツ紙記者)
この他、現在民放地上波の残る音楽番組は、フジの『MUSIC FAIR』と『Love music』、テレビ朝日の『関ジャム完全燃SHOW』、TBSの『COUTDOWN TV』くらい。どの番組もお寒い状況なのは変わりないようだ。キー局の関係者が言う。
「いま音楽番組で一番視聴率が良いのはNHKの『うたコン』で、視聴率は10%前後。幅広い歌手を豪華に集めており、あれは別格です。そして次に数字が良いのは、おなじみの『NHKのど自慢』。民放でも素人カラオケ番組は好視聴率を叩き出しますから、いよいよ“プロ”は必要とされなくなってきています。一方、特番となると、日テレの『ベストアーティスト』や『THE MUSIC DAY』、TBSの『音楽の日』、フジの『FNS歌謡祭』、テレビ東京の『テレ東音楽祭』などは、いずれも好視聴率を取りますから、もう30分や1時間の番組で歌を聞かせる時代は終わり、半期に一度のお祭り形式でイベント化していくのが音楽番組の流れでしょう。
唯一、『MUSIC FAIR』だけは塩野義製薬という大スポンサーが付いており、終わる気配はまったくなさそうですが、視聴率はテレ東を除いて時間帯最下位が定位置ですから、いつまで今の形が許されるのか……」(キー局関係者)
どうやら、アーティストが歌う姿を見たいだけなら、ネットなどでいいという時代になってしまったのか。一部のアイドルや超大物ミュージシャンを除き、CDが売れない時代になり、音楽業界はいよいよ大きな曲がり角に差し掛かっているようだ。
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