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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 田中みな実の快進撃が止まらない!?
ズバッと!芸能人

田中みな実「好きな女子アナ」で2位! “下世話”と“美しさ”を手に入れた“ぶりっこ”の快進撃

転機となった『ひるキュン!』

 さらに「確変」(パチンコでいう当たり)のきっかけとなったのは、仕切りの上達である。彼女は平日のお昼、地上波キー局 ではなく関東ローカル局TOKYO MXの情報バラエティ番組のMCを約3年務めていた。知る人ぞ知る、『ひるキュン!』である。今年3月に残念ながら終わってしまったが、生放送の1時間を、アンミカや生島ヒロシ、クリス松村といった曜日替わりのパートナーと日々渡り合っていた。それまではどちらかというとMCの隣でアシスタント的な役割が多かった田中にとって、貴重な経験となったことだろう。「田中みな実の――」と冠番組扱いではなかったものの、実質それにも似た立ち位置で3年間メインを張ったことは自信にもつながっただろうし、何より、先述の猛獣たちをさばく術に長けていた。

 その人気の高さが顕著なのが、彼女に関するネットニュースの多さだ。とにかく今、その発言が注目されている。テレビ番組で話したことがその直後、遅くても翌日には大手のニュースサイトがこぞって取り上げ、そして拡散する。

 それはひとえに人々が彼女に関心を寄せているからにほかならないが、彼女の武器はオリエンタルラジオ藤森慎吾の「元カノ」という肩書と、胸にまで化粧水をつけるといった美意識の高さの2つに集約されるだろう。

 彼女が語る「恋愛話」は、実はほとんど具体的ではなく、「考え方」や「嫌いな女性のタイプ」など抽象的なのだが、それでもフリーの女子アナで恋愛について語る者はあまりいない。一方、美意識の高さはこれまでも語られているように、写真集を出すことでも実証済みだ。だが、それだけでは逆にイヤミになる。つまりは、ちょっと「下世話」な感じと「美しさ」の両輪がバランスよく備わっているからこそ、今の隆盛があるのかもしれない。

『サンデー・ジャポン』(TBS系)時代からよく言っていた「みんなの、みな実」に、名実共になったのである。

都築雄一郎(放送作家、ライター)

放送作家、ライター。

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つづきゆういちろう

最終更新:2019/12/09 14:00
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