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日刊サイゾー トップ > 社会 > 事件  > GPIF理事長の”特別な関係”処分

決定的写真を入手! GPIF理事長の”特別な関係”処分を巡ってリーク合戦

 

 まずは当サイトが入手した写真を見ていただこう。

 頭がハゲ上がり、ネクタイをキッチリしめた真面目そうな紳士と、それに寄り添う白いコートの女性。プライバシー上の理由で顔を隠したが、清楚系の和風美人である。

 嫁入り前の娘と父親の仲睦まじい姿、に見えなくもないが、夜に撮られた粗い画像、クリスマス直前の日付からは、危険な香りのする年の差カップルのようだ。

 厚労省担当記者が解説する。

「10月18日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の高橋則広理事長が、部下の女性との”特別な関係”が疑われたとして、減給(20%)6カ月の処分を下されました。プレスリリースによれば、昨年12月から、両者の”特別な関係”を指摘するメールや文書が高橋理事長の元に届き始めた。今年9月、GPIFを監督する経営委員会が調査に乗り出し、高橋理事長が女性職員と複数回食事し、公用車に同乗したと判断され、女性の”情実採用”も疑われるとしました。ただし高橋理事長は女性との関係を『相談を受けていたにすぎない』と”情実”であることを否定しています」

 告発文書には、昨年12月21日の両人のデート現場とされる6枚の写真が同封されていた。当サイトはそれらを入手し、上記写真はその一部である。

 この処分を各紙はニュースにし、日本経済新聞は社説で「GPIF理事長は襟を正せ」と糾弾、「週刊文春」(文藝春秋)も小さな記事で「リリースを出しただけで、記者会見も行なっていない」と指摘した。GPIFは、160兆円もの国民の年金資金を運用する極めて公益性の高い組織。そのトップのスキャンダルとなれば、厳しいトーンになるのは当然のことだ。

 実はこの時点では、写真は外部に流出していない。忘れ去られるのも時間の問題と思われた。ところがここへ来て、この騒動が蒸し返しされ始めたのである。

 11月21日には『現代ビジネス』で伊藤博敏氏、『東洋経済オンライン』で元FACTA編集長・阿部重夫氏が立ち上げた「チームストイカ」が立て続けに報じ、翌22日には、ヤフーニュースで山本一郎氏が参戦。いずれもジャーナリズム界では知らぬ者のいない腕っこきの書き手だ。

 これらの記事に共通しているのは、告発文やデート写真を「怪文書」と斬り捨て、「高橋理事長はハメられた」と分析。山本氏は写真を「フォトショップで加工したと思しき痕跡があり、素人が頑張ったんだろうなあという印象」とおちょくった。確かに上記2枚の写真では、男性と女性の背丈の差が違うように見える。

 記事を読んだ記者はこう感想を漏らす。

「9月末での退任が確実視されていた三石博之理事と水野弘道理事兼最高投資責任者(CIO)は、10月、急転直下で再任が決まりました。記事は、その裏でこの『怪文書』を巡り、安倍官邸と近い関係にある水野氏らによる『謀略』があったのではと疑義を唱えたスクープといえます。ただリリースに沿って書かれた日経の社説にまで『謀略』と噛みついており、高橋理事長に寄り添った印象を受けました」

 これらの記事に水野氏は怒り心頭。「私が謀略の主導者のように誘導する記事は、悪意があり完全に名誉毀損」とツイートした。

 それにしても処分から1カ月たった今、なぜこうした記事が書かれたのか。

「GPIF内で週刊誌に写真がリークされたらしいと話題になったからです。焦った高橋理事長サイドが著名ジャーナリストらを使って巻き返しを図ったのでは、と疑われています。写真が加工されたとしても、探偵など”プロ”に尾行されるような行動をとったのは事実でしょうし、高橋氏が処分を甘んじて受けたのは、身に覚えがあったからでしょう。ハメられたと感じたのなら、すぐに記者会見で自らの口で潔白を訴えるべきでした」(GPIF関係者)

 真相は藪の中だが、国民の虎の子資産を預かるトップたちに、こんな内ゲバを繰り広げる暇などないはずである。

日刊サイゾー

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最終更新:2019/12/03 11:21
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