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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > YouTube新たな規制に阿鼻叫喚
敏腕YouTubeライターと新米編集の「YouTubeウォッチ!」

子ども向けコンテンツ規制で阿鼻叫喚、カジサック年収8,000万円……YouTuberの天国と地獄

敏腕YouTubeライターと日刊サイゾー新米編集者が、ここ最近起こったYouTube関連の出来事について語るコーナーです。

YouTube子ども向けコンテンツに関する規制強化で、YouTuber阿鼻叫喚?

YouTubeライター・KJ 最近、YouTubeの規制が強化されたって話、知ってる?

新米編集者・トクちゃん えっ、またですか!? なんかYouTubeって、ここ1~2年で急にシビアになってきてません? 過激な動画配信者が垢BANされたりとか。

KJ 多くの人に注目されるようになったことで、「誰もが安心して見られるメディア化」していってる節はあるよね。

トクちゃん  それで、今回はどんな規制なんです?

KJ 今回対象になったのは「子ども向け動画」で、YouTube側が子ども向けと判断したらパーソナライズド広告が停止されたり、コメント欄が閉鎖されたりするみたい。

トクちゃん パーソナライズド広告って、自分の趣味嗜好がネット広告に反映されるってやつ?

KJ そうそう。たとえば、住宅情報サイト見たら、それ以降、関係のないページを見てても物件のバナー広告が表示されるっていう例のアレ。で、このパーソナライズド広告がなくなることで、動画の収益は60~90%減るといわれているんだよね。

トクちゃん 90%!? キッツ!

KJ だから、子どもをターゲットにしてたYouTuberはいま、大パニックになってるってウワサ。

トクちゃん そういう人たちはもう、路線変更するしかないですよね……。ところで、「子ども向け」の定義って何かあるんですか?

KJ 一応、YouTube側は、「子どももしくは子どものキャラクター」「人気の子ども向け番組やアニメ キャラクター」「子どものおもちゃを使用したお芝居や物語」「ごっこ遊びや創作遊びなど、子どもが主役の一般的な遊び」「子ども向けの人気の歌、物語、詩」を含んだ動画、とは言ってるんだけど……。

トクちゃん どれも抽象的でわかりにくい!

KJ まぁ、「人気の子ども向け番組」「子ども向けの人気の歌」ってあるけど、じゃあ、人気じゃなきゃOKなの? そもそも「人気」の基準は? ってなるよね。

トクちゃん こんな曖昧な基準で食い扶持削られたら、YouTuberはたまったもんじゃないですよね……。それにしても、なんで子ども向け動画にだけ規制がかかったんですか?

KJ 簡単に言っちゃうと、YouTubeの運営元のGoogleが、アメリカ連邦取引委員会から「お前ら、児童オンラインプライバシー保護法に違反してるから罰金1億7000万ドル(約180億円)。ついでに、子どものオンラインプライバシーを守るような仕組みも何か作っとけ」ってシメられたからなんだよ。

トクちゃん そんなことがあったとは……。

KJ 子どものオンラインプライバシーを保護しようっていうのは世界的な潮流だし、さすがに天下のGoogleも、お上の命令には逆らえないってわけ。

トクちゃん なるほど。だから、子どもが見そうな動画のパーソナライズド広告をナシにしたんですね。「はい、これで子どもの個人情報集まりにくくなりましたよ! もう大丈夫ですよ!」って感じで。

KJ そういうこと。それにしても、「過激な動画はアップするな!」「子どもでも安心して見られる動画作れ!」って言いながら、一方で、子ども向け動画の広告収入はほぼナシにするなんてひどい話じゃない?

トクちゃん 命令されたからとはいえ、ブレすぎだし、二枚舌すぎますよね(苦笑)。

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