トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 岡村がビビる松本をイジる若手
テレビウォッチャー・飲用てれびの「テレビ日記」

岡村隆史がビビる松本人志をイジるフワちゃん――お笑い界の新トライアングル

岡村隆史

テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(11月10~16日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします

岡村隆史「当時のダウンタウンさんって、ホントに真剣振り回してはったんです」

 もう2年近く前のことになる。2018年1月2日、最終回を目前に控えた『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)で、ナインティナインの2人と中居正広による最後の「日本一周の旅」が放送された。そこに、こんな会話のシーンがあった。

中居「それこそ20年後、何やってんだろうね」

矢部「いやぁ、ホンマやな。何歳?」

中居「65、66、67」

矢部「ちっちゃいおっさんが一番年上(笑)」

岡村「そん時また日本一周しようや。スタッフも半分ぐらい死んでるやろうけど」

 定期的に放送されていたこの日本一周企画は、基本的にナイナイが全国各地へと中居を連れ回し、散々な目に遭わせるという流れで進行する。他方で、オープンカーに乗った3人が一緒に歌う姿など、仲の良さを印象付けるシーンも随所に盛り込まれていた。

 上に引用した会話は、そんなオープンカーでのシーンだ。場所は沖縄。時間は夕暮れ時である。実は、同企画の第1回目が放送された1997年にも、当時まだ20代半ばの3人は夕日に染まる沖縄をオープンカーで走っている。「それこそ20年後」という中居の発言は、3人のこれまでの20年を回顧するとともに、これからの20年に思いをはせたものだ。

 この会話からは、彼らの”特別な”関係も透けて見えるだろう。”特別な”というのは、フィクションとノンフィクションを行き来する『めちゃイケ』の演出も相まった、仕事上の関係とそれを離れた親友の関係、そのはざまにあるような間柄という意味だ。

 そんな『めちゃイケ』の日本一周企画に関し、先週、ある事実が明かされた。岡村をゲストに迎えて放送された15日の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)。そこで当人らが語ったところによると、岡村と中居は一時期、「絶交」と呼べるほど最悪な状態でこの企画に参加していたというのだ。

 話は30年前の99年にさかのぼる。いくつもの番組での共演を通じ、プライベートでも遊ぶほど仲の良かった岡村と中居。その2人の間に亀裂が走った。きっかけは松本人志だ。中居が岡村を誘って居酒屋を訪れたときのこと。偶然そこに先客としていたのが松本だった。

 岡村は振り返る。今でこそダウンタウンの2人は優しいが、当時は違った。

「当時のダウンタウンさんって、ホントに真剣振り回してはったんです」

 岡村は当時、ダウンタウンを恐れていた。番組では触れられなかったけれど、かつて松本は自身の著書で、ナイナイを引き合いに出し若手芸人を批判するということがあった。そんなあれこれが積み重なった上での、恐怖心である。

 岡村は松本と酒席を共にした。しかし、極度の緊張は収まらない。たまらず「明日、朝早いんで」と早々に席を立った。そのとき岡村はこう思っていた。中居は一緒に帰ってくれるだろう。だが、その思いに反し、中居は「あ、そう。じゃあね」と飲み続けるのだった。

 岡村は1人で店を出て帰宅する。その頭には疑念が芽生える。中居は、あの店に松本がいると知って、自分を連れて行ったのではないか。きっとそうだ。そうに違いない。一度そっちのチャンネルに入った思考は、もう後に戻らない。岡村の中で、中居への不信感が募っていく。

 その結果、99年から約5年間にわたる絶交状態が続くことになったというのだ。そして、そんな絶交中にもかかわらず99年と02年の2度にわたり行われた企画が、『めちゃイケ』の日本一周だった。

12
ページ上部へ戻る

配給映画