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日刊サイゾー トップ > 海外  > 価格高騰の豚肉の代用に愛猫を解体

豚コレラの影響で価格高騰中の豚肉の代用に……飼い猫を解体し料理写真をアップした男に批判殺到

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 感染すれば致死率100%ともいわれるアフリカ豚コレラが猛威を振るっている中国では、最初の感染が発見された昨年8月以降、約1億頭もの豚が死んだとされている。

 中国は世界最大の豚肉の生産・消費国のため、現在は世界各国から豚肉を買いあさっている状態だが、供給が追いつかず、国内の豚肉価格は高騰している。地域によっては以前の3倍もの価格に上昇、さらにその影響で牛肉や鶏肉の価格まで上昇している。そのため、「値段が高すぎて、もう肉は食べられない!」という悲鳴が各地で上がっているようだ。

 そんな中、広東省茂名市に住む男が11月4日、中国版Twitter「微博」に「今は豚肉がこんなに高いから、仕方なく飼っていた2匹のネコを屠殺して食べた」というメッセージとともに数枚の写真をアップした。

 写真には、解体されたネコの体が並べられており、その肉を煮込んだと思われる料理もいくつか混じっていた。

 これを見た中国のネット民たちは、その残酷さに悲鳴と怒りの声を上げ、中には「警察に連絡してこの男を逮捕すべき」だと主張する者もいた。

 あまりの反響の大きさからか、男はすぐに写真を削除したが、その翌日、今度はイヌ肉の写真をアップし、またしてもネット民たちからの反感を買った。

 とはいえ、中国の一部の地域ではイヌ肉はよく食べられており、イヌ肉ほど一般的ではないものの、地方の田舎町に行くとネコ肉料理を出す店を見かけたりする。

 そのため実際、ネット民たちからは、ネコやイヌの肉を食べたことよりも、飼い猫や飼い犬を解体してその写真をアップしたことへの非人間性に対する非難が多いようだった。

 豚肉価格高騰は収まる様子を見せておらず、中国の消費者物価指数も上昇を続けている。豚肉は中国人にとってなくてはならない食材だけに、これから国内の最重要課題となっていきそうだ。

(文=佐久間賢三)

最終更新:2019/11/15 20:57
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