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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 「モンスターアイドル」物足りない?
「モンスターアイドル」レビュー

『水曜日のダウンタウン』のクロちゃん新企画「モンスターアイドル」に感じる物足りなさ

「アイドルも彼女も作りたい」と大っぴらに宣言

 個別インタビューでクロちゃんは告白した。

「今回、こういう企画が始まったから、この企画でアイドル作りたいし、彼女も作りたい」

 クロちゃんが一番目をつけているのは、19歳のナオ。ソファ席では、クロちゃんとナオのこんなやりとりがあった。

クロちゃん「俺、本当ナオちゃんのこと一番好きだよ。ナオちゃん、俺のこと好き?」

ナオ「はい、大好きです」

 しかし、アピールタイムの審査でナオは合格にならなかった。「“本気で(アイドルに)なりたい”と伝えて“わかった”って言ってくれてたのに、裏切られた感があります」と彼女も失望を隠さない。でも、合格枠があとひとつだけ残っている。するとクロちゃんは、何もせずにいきなりナオの追加合格を発表した。ナオは驚き、泣いて喜んだ。

「思ってた通り、ポロポロと泣きましたよね。あの涙を見たかったんですよ。スッゲーきれいな涙じゃなかったですか? 思い通り泣いてくれたからサブイボ立ったもん。普通に受からせてたら、僕のことそんな考えないじゃないですか。けど、あそこで“なんで受からないんだろう?”ともっと僕のことを考えるから、僕をもっともっと好きになる。何十倍も僕のことを好きになってますよ」(クロちゃん)

「一番好き」と伝えて合格する雰囲気を出しておきながら、結果はあっさり落選。そっけない態度を見せてから再び優しくしたら、ナオは大号泣。「もっとクロちゃんさんを好きにならなければ」という意識を植え付けた、悪の(恋の)心理作戦をクロちゃんは仕掛けていたのだ。ストックホルム症候群がバラエティとしてそのままパッケージ化されたかのような印象である。

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