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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > おっさんずラブ新編ファン離脱か

『おっさんずラブ』新シーズン開始も、タイアップ感強めの作風嫌って前編ファン大量離脱か

テレビ朝日公式サイトより

 シーズン1からの大幅な設定変更で、従来のファンからブーイングを受けていたテレビ朝日系ドラマ『おっさんずラブ -in the sky-』の第1話が11月2日に放送された。田中圭演じる春田創一と吉田鋼太郎演じる黒澤武蔵は、前作と同じ名前のキャラクターとして登場するが、別人という設定。物語の舞台も、前作の「天空不動産」から航空会社の「天空ピーチエアライン」に変更された。

「放送前はシーズン2容認派と否定派に分かれて、ネット上のOL民と呼ばれる作品のファンたちが対立していましたが、実際に第1話が放送された後の反応を見ると、比較的好評のようです。まあ、否定派のOL民は放送を見ていない可能性もあるし、容認派は放送前のネガティブなイメージを払拭するべく、無条件に褒めている可能性もあるので、SNSの投稿だけで作品を判断するのは尚早だと思いますが」(テレビ誌記者)

 初回放送後にツイッターのハッシュタグ「#おっさんずラブinthesky」が日本のトレンド1位を獲得。多くのメディアでも報じられた。

「ただ、シーズン1最終回放送時のハッシュタグ『#おっさんずラブ』の投稿数に比べると、今回の『#おっさんずラブinthesky』はだいぶ減っている。初回と最終回とで盛り上がりを比較するのは難しいですが、それでもやはりシーズン1のファンが相当数離れているであろうことがうかがえます」(同)

 前作は、主に春田創一、黒澤武蔵、牧凌太(林遣都)の3人の恋愛模様を中心に描かれたが、シーズン2では、春田、黒澤に加え、成瀬竜(千葉雄大)、四宮要(戸次重幸)の4人の人間関係を描いていくことになりそうだ。

「シーズン1は、春田と牧の恋愛を軸にしつつ三角関係を描いていましたが、今回は1人増えて4人の関係が描かれることとなりそう。キャラクターが増えた分だけ、ファンも増えるだろうという思惑もあるでしょうが、それぞれの関係を深掘りすることができず、散漫なストーリーになってしまう可能性もあると思います。そのあたりが、ちょっと心配です」(同)

 今作は航空会社が舞台ということで、実在するLCCのPeachが撮影に全面協力している。作品に登場する期待もPeachが提供しているという。この点についてSNSでは「なんかこう…ピーチの宣伝みがすごいのと、ごちゃごちゃしてる感あり」「つーかピーチとのタイアップっぷりがあらわれすぎててちょっと…」「ピーチアピールが気になるけど笑〉などの投稿もあった。

「少なからずPeachの宣伝的な雰囲気はあるだろうと予想されていましたが、蓋を開けてみたら想像以上に広報的要素が強かった印象。第1話ということで色々説明しなくてはならない部分もあるのでしょうが、航空会社の社員の役割を説明するくだりなどは企業宣伝そのものだといわれても仕方ない。脚本自体にもPeachの意向が汲まれているのではないかとさえ思えてきます」(ドラマ関係者)

 また、航空会社という少々特殊な企業が舞台になったことで、作品のテイストも大きく様変わりしそうだ。

「主人公の春田はCA、ヒロインの武蔵はパイロット、成瀬は副操縦士、四宮は航空整備士と、いずれも特殊な職業ということで、恋愛ドラマというよりも“職業ドラマ”的な空気はかなり漂っていました。毎回のようにトラブルを抱えた乗客が現れて、それをレギュラー出演者たちが助ける……というような、1話完結系職業ドラマのパターンを踏襲する可能性もあると思います。

すでに第1話ではそういった展開になっていたし、“職業ドラマ”としては、そっちのほうが脚本も作りやすい。それはそれで人気のあるジャンルではありますが、果たして『おっさんずラブ』に求められるものなのかといわれれば、答えはおそらくNO。今後の脚本がどうなっているのか、気になるところです」(前出・ドラマ関係者)

 ファンからの評価はまずまずではあるは、様々な違和感は拭えない『おっさんずラブ -in the sky-』。シーズン1こそを愛するOL民を取り込むには、まだまだ時間がかかりそうだ。

最終更新:2019/11/06 09:39
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