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サイゾー恒例ハイロー放談(2)

『クローズZERO』をどう更新するか? ヤンキーマンガ論から観る映画『HiGH&LOW THE WORST』(後編)

今後の「ハイロー」に期待する女性キャラの活躍

藤谷 まどかちゃんの表現も、ヤマトがナオミにブスブス言ってたドラマ版から成長が見られるし、PDCAを着実に回している感じはしますね。だからぜひ今後は女の子をエンパワメントするような作品も作ってほしいです。海外進出をするなら、そこは避けて通れない道ですよ。チャリ盗んだりパンツ盗んだりするのはそろそろやめないといけない。

編集部 撮り方の部分での話だと思いますが、今作を撮るにあたって久保監督が『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』を参考にしたと話していたので(「日本映画navi」vol.82)、期待はできますよね。

加藤 インタビューで言っていましたね。あれはまさにジェンダーを取り扱った映画なので、そういうものを観ていくうちに感覚でわかっていくと思うんですよ。ハイローは特に現場の意見でバンバン変わっていく作品なので、もし上から「なんじゃこりゃ?」っていうネタが降りてきても、現場で「これはないわ」と変えるようなことが起きうるのではないか。そうやって改善されていくんじゃないかと思います。これも何目線だって話ですけど……。

編集部 久保監督がハイロー以外の作品を撮るのも観てみたいです。それこそ女の子をメインにしたアクションものとか。

藤谷 強くてかっこいい女の子を活躍させたいという気持ちはLDHにもあるでしょうからね。

加藤 僕が勝手に思ってるのは、それをできる場所があるとしたら、ハイローでいうとルードボーイズだけだな、と。女の子にアクションをさせるとしたらルードしかない。久保監督はルードのスピンオフを撮りたいと言ってましたよね【URLリンク:https://realsound.jp/movie/2019/10/post-424662.html】。ぜひ日本全国の動ける女性陣を集めて撮ってほしい。なかなか活躍する場所がなくて、動ける女性がくすぶってる現象はあるんですよ。

編集部 そうなったら、トップは水野美紀ですね。

加藤 水野美紀がラスボスで、そこにLDHや武田梨奈とか、女性たちが全員で立ち向かっていく。香港映画のラストバトルみたいに1対多数で水野美紀が鬼のような動きで全員さばいていくのを観たい。みんなで一生懸命倒して「やったー!」ってなったあと、エンドロールでサノスみたいに志穂美悦子が出てくる。これができるのは今LDHしかいないですよ! ぜひ久保監督に撮ってほしい。

藤谷 こんなに想像力を越えたことをやってくれるんだ、更新してくれるんだっていうのは本当にハイローの魅力ですからね。

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