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日刊サイゾー トップ > カルチャー > 本・マンガ  > ハイローでヤンキー漫画の到達点
サイゾー恒例ハイロー放談(1)

EXILE×高橋ヒロシのキメラ映画が爆誕!『HiGH&LOW THE WORST』に見るヤンキーマンガの到達点(前編)

公式HPより

 現在公開中の『HiGH&LOW THE WORST』について、ヤンキーマンガや映画を長年見続けてきたライター・藤谷千明氏と、アクション映画やバイオレス映画に造詣の深いライター・加藤よしき氏が4度目の集結を果たし、放談を繰り広げる。(以下、映画『HiGH&LOW THE WORST』のネタバレを含みます)

***

編集部 前作『FINAL MISSION』公開時の座談会の際、「これが最後の祭だ!」なんて宣しましたが、新作公開ということで再びお集まりいただきました。

藤谷 あれからもう2年……。

加藤 お久しぶりですね。

編集部 ハイローが終わらない限り、この座談会も終わりません。ということで、もうかなりレビューや批評が世に出ているので、ここではネタバレ全開の無礼講でいきたいと思います。特に、原作の『クローズ』をはじめヤンキーものの系譜に詳しいおふたりなので、その点から今作を語っていければ。

藤谷 ハイローと高橋ヒロシ作品とのコラボって、よく考えたらすごいことですよ。初めて鬼邪高校を見たとき、「なんだこのクローズの二次創作は」って思いませんでした? 私は思った。

加藤 そりゃ思いましたよ。

藤谷 LDHと高橋ヒロシ先生はかなり前から交流があったし、高橋先生のマンガを愛好しているメンバーも多いんですよ。昔、「月刊EXILE」でマンガ特集があって、メンバーの好きなマンガをあげるページで、HIROさんを筆頭にみんな『クローズ』や『WORST』を紹介していました。だからEXILE的な男らしさと高橋ヒロシ作品の男らしさってわりと共通点は多いというか、むしろHIROさんの思う“男らしさ”のルーツの中に高橋ヒロシ先生の作品がある。

加藤 『エグザムライ戦国』も高橋ヒロシ先生がキャラクター原案でしたよね。

藤谷 でもそれにしても鬼邪高は、当初「あんな無邪気な二次創作をやっていいのか」という驚きがありました。それが本当に本家とコラボするとは。こんなこと、前例がないのでは。

加藤 そうですね。まさかこのコラボを本当にやるとは思わなかったですよ。ハリウッドでいうと、『トワイライト』の同人小説を、キャラを少し変えて映画にまでしてしまった『フィフティ・シェイズ』というアクロバティックなシリーズがあります。そんなことって日本ではあんまり起きないですよね。怒られることはあっても実現はしない。そこの驚きがまずありました。

藤谷 さすがラブ、ドリーム、ハピネス。しかもそれがめちゃめちゃおもしろい映画になっているという奇跡ですよ。

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