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日刊サイゾー トップ > 社会 > メディア  > 都知事の急所突いたテレ朝玉川徹

小池百合子都知事の急所を唯一突いた、テレビ朝日・玉川徹のコメント力

小池百合子都知事

 11月1日、国際オリンピック委員会(IOC)、東京都、大会組織委員会、国の4者によるトップ会談により、2020年東京五輪のマラソン・競歩を札幌市で開くことが正式決定された。

 IOCがこの計画を突然発表した10月16日以降、小池百合子東京都知事はテレビ番組を行脚するなどして東京開催を訴えたものの、合意はできないがIOCの決定は妨げない「合意なき決定」という肩透かしの結論となった。 久々の”小池劇場”が繰り広げられた中、コメント力で異彩を放ったのが『羽鳥慎一のモーニングショー』(テレビ朝日)のレギュラーコメンテーター・玉川徹氏。

 50歳代後半になる玉川氏はテレビ朝日の正社員。だが社員コメンテーターに求められる「バランス」など意に介さず、「攻め」の姿勢が人気を博し、「週刊文春」(文藝春秋)の『2018年 好きなキャスター・コメンテーター』の7位にランクインした。

 上位6人は羽鳥氏らキャスターばかりだから、実質的にコメンテーターとしてはナンバー1の人気である。テレビ朝日関係者が解説する。

「彼はもっぱらワイドショーの制作に携わってきましたが、空気を読まないタイプで、社員に求められる地味な取材やマネジメントには不向き。社内に居場所がなかったのが正直なところです(苦笑)。年齢も年齢なので、硬派な問題を追及する『玉川総研』のコーナーを持たせたところブレイク。2015年にスタートした『羽鳥~』で、レギュラーコメンテーターに抜擢されました」

 他局からの評価も上々だ。

「好き放題言ってるように見えて、スポンサーや差別用語といった『地雷』を回避している。さらに、出世と無縁、バツ1独身、後退気味の髪、といった”負け組”の印象も視聴者に親しまれる要因でしょう」(テレビ局プロデューサー)

 そんな手練れの玉川氏だから、小池氏の急所の突き方も心得ていた。

 IOC調整委員会が始まる10月30日朝には「(立候補ファイルに、組織委が資金不足になれば東京都が補填すると書かれてあることを受け)そういうふうな契約書も小池さん、知ってるわけでしょ。知った上で、東京都は払いませんってテレビでしゃべっていいんですかね」

 31日には「情緒的ですよね」とぶった切り、「(東京都外で開催する競技に都が費用を負担していることから)今回だけは出しませんよっていうのは、なんの理屈で今回だけは出せないってなるんですか?」

 決着が見えてきた11月1日には「私はここまで都知事としてやりました、さぁ次の都知事もね、みたいな感じ」と、小池氏の言動を「パフォーマンス」と喝破したのだった。

 一方、『とくダネ!』(フジテレビ系)MCの小倉智昭氏は「小池応援団」と化し、精彩を欠いた印象だ。

 10月25日に小池氏が生出演した際は「道筋として許せない」などお追従のオンパレード。11月1日には「(札幌は)決して映像的には美しいコースではないと思いますよ」とコメントして、北海道民の反発を買ってしまった。

 ところでこの小池氏、『羽鳥~』の番組出演はNGだとか。

「小池氏は、石原慎太郎・元都知事と豊洲市場問題でバトルを繰り広げた2017年1月、コメンテーターとして出演している石原氏の次男・良純氏を念頭に『別人格とはいえ、コメンテーター選びにこそ違和感あり』とツイッターで攻撃した過去があります。(都政担当記者)

 ここはひとつ、小池氏と玉川氏の直接対決を是非見たいものだが……。

最終更新:2019/11/03 00:00
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