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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム >  パンドラ映画館  > 二階堂ふみ主演『生理ちゃん』
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.555

下腹部への強烈ボディブローが毎月襲ってくる!?  二階堂ふみ、伊藤沙莉の共演映画『生理ちゃん』

来ると鬱陶しいが、来ないのも恐怖

清掃スタッフとして働くりほ(伊藤沙莉)は、ネガティブ思考の持ち主。キラキラとした世界には馴染めずにいる。

 映画『生理ちゃん』では、青子と同じ出版社で清掃スタッフとして働くフリーター・りほ(伊藤沙莉)がもう一人の主人公として登場する。りほはこれまで男性と交際した経験がなく、「自分には生理は必要ないから」と生理ちゃんが訪れるのを拒否するようになる。自分が女であることを嫌い、呪うりほだった。毎月やってくる鬱陶しい生理ちゃんだが、でも来なくなるとそれもまた怖い。はたして、りほは自分でかけた呪いを解き、幸せをつかむことができるのだろうか。

 同年生まれの若手実力派・二階堂ふみと伊藤沙莉が共演しているのだから、2人が絡むシーンをもっと見たかったなど、映画のできに関しては言いたい部分がいろいろとある。でも、イロモノ映画としか思われないこの企画に対して、出演OKした二階堂、伊藤の役者魂を評価したい。二階堂も伊藤も作品のためなら、ヌードになることも辞さない芯の強い女優だ。本作がきっかけで、“生理ちゃん”への理解が少しでも広まることを女優たちは願っているんだと思う。

(文=長野辰次)

 

『生理ちゃん』

原作/小山健 脚本/赤松新 監督/品田俊介

出演/二階堂ふみ、伊藤沙莉、松風理咲、須藤蓮、狩野見恭兵、豊嶋花、信太昌之、藤原光博(リットン調査団)、中野公美子、鈴木晋介、広岡由里子、笠松伴助、小柳津林太郎、八木橋聡美、安藤美優、竹村仁志、田宮緑子、飯田愛美、岡田義徳

配給/吉本興業 11月8日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー

(c)吉本興業(c)小山健/KADOKAWA

https://seirichan.official-movie.com

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最終更新:2019/11/01 20:00
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