『バチェラー3』を根底から揺さぶった戦犯の心模様とは? 「史上最強に悪魔だらけ」の前評判は本当だった!
#バチェラー #プライムビデオ
白いドレスを着た岩間がスタジオに登場し、水田にケンカを売る
ドン引きは止まらない。水田と交際している時期、友永は岩間に会いに行っていたのだ。
「お別れしてから、自分の気持ちをけじめつけにいくために、一度お会いしに行きました。水田さんとお付き合いしているときに」(友永)
「けじめをつ けにいく」とは、どういうことなのか?
「僕は、しっかりお別れをするために行って。自分がずっと想い続けてたから。フランスでのお別れは5分もしゃべれなかった 。僕が思っていた気持ちは、そんな5分じゃ伝わらないから」
じゃあ、けじめをつけるために、友永は岩間とどんな会話をしたのか?
「“ずっと好きでした。だから、この旅本当にありがとう。あなたがいたから頑張れた”って」
この言い分を聞いた女性参加者が「アプローチじゃ~ん!」とブーイングをすれば「ちゃいますって!」と自分の正当性を主張する友永。目が血走っている。コロコロチキチキンペッパーズ・ナダルの強弁じゃないんだから……。どうも友永は、包み隠さず正直に話せば許されると思っている節がある。「包み隠さずに全部言います!」って、決してドヤ顔で言うセリフではないのだが……。
そして、白いドレスを着た岩間がスタジオに登場した。よく見ると、水田のドレスは黄色である。むごい話だ。岩間を前に、女性参加者のほとんどが拍手をしていない。眉を下げ、困った表情に見せかけているが、どこか勝ち誇った気持ちを隠し切れない岩間。自分が略奪したとわかっていて、水田に「久しぶり」と声をかける神経がすごい。「強い女性が好き」と語る友永が、まさに理想の女性と出会ったということだろうか。
今田「(友永が水田と)別れたと聞いたときは?」
岩間「早いなって、すごい思ったんですけど。思いましたね(苦笑)」
別れを切り出された水田がすぐ横にいる状況で、「早いな」とは、なかなかな発言である。終始、岩間からは「真也が悪いだけで自分は悪くない」という気持ちが、態度からにじみ出てしまっている。それでいて、水田をおもんぱかる発言を小まめに挟むなど、保身に関しても抜かりない。でも、なぜ岩間は心変わりしたのか? 司会の今田耕司が突っ込んだ。
今田「ローズをもらえなかったときのリアクションは意外やったんです。すごく残念そうやったんですよね」
岩間「終わってから、“好きじゃない”って思い込んでたのかなって気づきました。後悔したところもありました」
端的に言えば、惜しくなったのだ。自分を好きでいた男が別の女のところに行き、だから後悔した。岩間に関してかばえないのは、SNSでのにおわせである。未経験者のはずなのにゴルフに行ってエセ関西弁を話す動画や、神戸の風景を望む画像をインスタにアップ。ウエディングドレスのフォトと共に「あの夜(エピソード7)のことは一生忘れられない」とツイート。水田がフラれたことを知っていながら、真正面からケンカを売りに行ってる感がある。エピソード4で、ローズを持ち帰った水田が肩に手を置くと、不機嫌に振り払っていたくせに……。他人に厳しく、自分に甘い岩間。
指原莉乃からこの結末について問われた今田は、男性代表として見解を述べた。
「だって好きなんやもん。なんで好きなんをガマンせなあかんの? 誰も傷つけずに自分らだけ幸せになろうなんて無理ですよ! こんな出来事は至るところで起きてんのよ。これをまったく理解できないという男性は少ないと思う。俺はやれへんけど、理解はできる」
まさにだ。筆者も男性として理解はできるが、やるか否かでストッパーをかけるのが理性。「理解はできるが、俺はやらない」が微妙な分かれ目だと思うのだ。バチェラーのルールにのっとっているなら、なおさらである。
今田の言う通り、世の中では確かによくある話。しかし、バチェラーは大規模なプロジェクトだ。それを「正直」という大義名分で台なしにした面の皮の厚さは希少だと思う。あのアウェイの中、手をつないで帰った友永と岩間は、やはり強い。
「シーズン3は史上最強に悪魔だらけ」という前評判を耳にしていたが、最後でその本当の意味がわかった。
(文=寺西ジャジューカ)
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