フィギュア女子・紀平梨花も脱帽! 異次元の強さのロシア勢に勝つには神頼みしかない?
#フィギュアスケート #紀平梨花
昨年、フィギュアスケート界に彗星のごとく現れた紀平梨花。GP(グランプリ)シリーズのデビュー戦でいきなり優勝すると、その後国際大会で6連勝するなど、圧倒的な強さを見せつけたが、そんな彼女の前に異次元の強さを誇る新人が登場し、日本のフィギュア関係者を唖然とさせている。
現地時間の26日に行われたGPシリーズ第2戦「スケートカナダ」で表彰台の真ん中に立ったのは、この日がシニアGPデビュー戦だったロシアの新星・アレクサンドラ・トゥルソワだった。ジュニアの大会で4回転ジャンプを次々と決め、注目の的だったトゥルソワは、冒頭の4回転ジャンプこそ転倒したものの、その後3本の4回転ジャンプを決め、世界最高得点を記録。2位の紀平に10点以上の差をつけて優勝した。フィギュアスケートに詳しいスポーツライターがいう。
「現在15歳のトゥルソワは、13歳の時に出場した世界ジュニア選手権で4回転ジャンプを2度決め、世界に衝撃を与えました。彼女は今回4回転を3本成功させましたが、4回転を1度でも試合で成功させた女子は数えるほどしかおらず、今回成功した4回転ルッツに至っては、男子でも数人しか成功していません。紀平は4回転をプログラムに組み込んでおらず、トゥルソワが叩き出した241.02という点数には、ノーミスでも届かなかったでしょう。
トゥルソワは今回、技術点で100点超えを達成しましたが、これは男子でもトップクラスの数字です。女子と男子は得点の計算方法が異なりますが、男子の国際大会に出ても表彰台に上がれてしまうレベルです」(スポーツライター)
トゥルソワは先日のジャパンカップで、4回転4本をすべて成功。まさに異次元の強さを誇る彼女に、日本のフィギュア関係者もお手上げ状態だという。
「ジャパンカップの後、日本の有名コーチがコメントを求められ、『努力では敵わない。身体能力の差』と、呆れたように呟きました。こうなると日本勢は、トゥルソワの背が伸びることを祈るしかないですね。トゥルソワの身長は現在155cmですが、背が伸びて飛べなくなるのはフィギュア界ではよくある話。SNSで公開された家族写真を見ると、大柄の家系のようですから、可能性は十分あります。ただロシアには、GPシリーズ第1戦で、4回転ルッツ2本飛んで優勝した15歳のシェルバコワもいますから、紀平が世界で戦うには4回転の習得は絶対条件でしょう」(同上)
昨年、日本のみならず世界をあっと言わせた紀平があっさりと新星の後塵を拝するとは、なんとも厳しいアスリートの世界。次の五輪まではまだ日があるが、華麗な女子フィギュア界は、4回転が当たり前の新時代に完全に突入したようだ。
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