生後5日の女児に“初潮”!? 「性早熟症」を引き起こす意外な食材とは?
#中国
5歳7カ月という世界最年少で子どもを出産したペルー人女性、リナ・メディナ(86)の存在は世界的にも有名だ。彼女は生後8カ月で初潮を迎えたというが、この初潮記録をさらに大きく更新したのではないかとして、中国で今、ある女児が話題となっている。
「星洲網」(10月5日付)が報じたところによると、先日、浙江省の病院に生後5日の女児が連れてこられた。母親によると膣から出血があり、何か病気ではないかと心配になったのだという。
検査の結果、女児の出血は“新生児月経”であると判明。これは、妊娠後期に母親の女性ホルモンが胎盤を通じ子どもに吸収されることで、月経と同じ現象が生後数日の女児に表れる現象なのだという。健康への支障は特になく、新生児には時折見られる症状だとしている。今回の女児の場合、症状は数日で収まるという。
女児の出血が初潮だったことは医師によって否定されたものの、この一件が中国で、大きな話題となったのには理由がある。近年、中国では食事などが原因による性早熟症という現象が子どもたちを襲い、10代になるのを待たずして正真正銘の初潮を迎えた女児の例も報告されているのだ。
中国健康促進協会が発表したデータによると、現在中国には低年齢で第二次性徴が見られる性早熟症の子どもが53万人いる。特に都市部で多く報告されている性早熟症は、意外な食品が原因のようだ。これまで報告されているケースでは、ホルモン促進剤を多量に使用した牛や豚などの肉類や、ホルモン剤が混入した粉ミルクなどの存在が挙げられてきた。
中国メディアでは、性早熟症を引き起こす意外な食品についても報じており、高級中華食材として知られる「燕の巣」のほか、「ドリアン」「果汁入りジュース」「ロイヤルゼリー」などの食品を挙げているのだ。果汁入りジュースがなぜ? とも思えるが、中国では野菜や果物に成長促進剤を与えて栽培することが珍しくないため、こうした残留成分を子どもが摂取してしまうことも多いのだという。
ちなみに中国では昨年、1歳半の女児の胸が大きく発達したことが話題となった。これも、成長剤入りの野菜を食べて女性ホルモンが過剰に分泌されたことが原因だったとされている。
こうした事情から、ネット上では冒頭の一件についても医師の診断を信じず、「中国人女児が初潮年齢の世界記録樹立」「我が国の食品汚染は末期的だ」などといった書き込みがあふれた。
食生活のかなりの部分を中国産食品に頼らざるを得ないわれわれ日本人にとっても、他人事ではなかろう。
(文=青山大樹)
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