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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > 収監前ラッパーD.O悪党の美学
収監直前ラッパーD.Oの告白

自伝出版は“不謹慎”か? 収監直前ラッパーD.Oが告白する悪党の美学

(写真/岡崎果歩)

――十数年前、練マザファッカーのボスとしてダウンタウンのバラエティ番組『リンカーン』(TBS系)に出演し、“ディスる”という言葉を一般化させたラッパー、D.O。2018年初夏、大麻とコカインの所持・使用容疑で逮捕されたと報じられたが、実は今秋より服役することになっている。そして、このタイミングでなんと自伝『悪党の詩』(彩図社)を出版した。何かと“自粛”を求められる今、これは前代未聞である。収監直前の本人を、ベストセラー『ルポ 川崎』(小社刊)で知られる音楽ライターの磯部涼氏が直撃した。

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 東京都練馬区・石神井公園内にある茶屋、豊島屋は大正時代より営業を続けているという。

 昼間からここでおでんをつまみにビールを飲みつつ、100年前もたいして変わらないだろう景色を眺めていると、果たして今がいつなのかわからなくなってくる。

 しかし、前に座っているD.Oにとっては貴重な時間なのだ。しっかりと話を聞かなくてはならない。公園最寄りの西武鉄道池袋線・石神井公園駅の隣にあたる大泉学園駅がフッド(地元)の彼は、子どもの頃からここに足を運び、今は自分の子どもと頻繁に訪れているそうだ。

 一方で、家族を愛する良き父は日本を代表するギャングスタ・ラッパーであり、現在、大麻取締法、麻薬及び向精神薬取締法違反によって懲役3年の収監直前である。

 また、彼はこのタイミングで自伝『悪党の詩』(彩図社)を刊行した。彼が歩んできた紆余曲折は同書に詳しいが、自身で解説する口調は明るかった。それはD.Oの人生が、ほかでもないこの国の未来を切り開いていく確信があるからだろう。“悪党”、大いに語る。

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