中国で前年比2倍を記録する「次なるバブル」2.5次元ミュージカルに13億人が熱視線!
#中国 #ミュージカル
検閲の憂き目にあった外国映画たち
――外国映画にも容赦なく適応される中国当局による検閲制度。では、どのような作品たちが検閲の壁に阻まれたのだろうか? ここでは、検閲によって修正や上映禁止の憂き目にあった外国作品を紹介しよう。
同性愛シーンは全カット!
【1】『ボヘミアン・ラプソディ』
フレディ・マーキュリーを主人公にし、日本国内だけで127億円、全世界で9億ドルの興行収入を叩き出した『ボヘミアン・ラプソディ』は、中国でも2019年に公開。しかし、1997年まで同性愛が犯罪とされ、現在も根深い差別意識が残っている中国では、男同士のキスシーンや、フレディが婚約者に自らのセクシャリティをカミングアウトするシーンなど、同性愛に関わる描写はすべてカットされている。また、性的過ぎるからか、フレディの股間がクローズアップされるシーンも削除されてしまった……。
中国に媚びても効果なし!!
【2】『ゴーストバスターズ』
80年代に大ヒットした映画『ゴーストバスターズ』のリブート版。ニューヨークのチャイニーズレストラン2階に事務所を構えているという設定や、メンバーのひとりがワンタンスープが大好きといった中国の観客に対するサービスが随所に盛り込まれていたものの、検閲によって公開はNGに……。中国では現代を舞台にした映画において迷信やオカルトを描くことは認められず、そもそも80年代に公開された初代『ゴーストバスターズ』もなじみが薄いことなどが、検閲を通過できなかった理由といわれている。
国家主席が大激怒!?
【3】『プーと大人になった僕』
ユアン・マクレガー主演による「くまのプーさん」の実写版となるこの作品も、中国では公開されなかった。実は、この理由、「習近平とプーさんが似ているから」と囁かれている……。13年、当時のオバマ大統領と習近平国家主席が歩く様子が、プーさんとティガーが並んで歩く様子に似ているというネタ画像が投稿され、中国国内で大ブームに。以降、中国ではプーさんが政治的反抗の象徴となり、SNS上でも、プーさんの画像投稿は禁止されているのだ。もちろん、作品内に検閲に抵触しそうな描写は一切ない。
1度はOKだったのに……
【4】『進撃の巨人 紅蓮の弓矢』
中国の動画サイトで4億回以上の再生回数を誇る人気作品『進撃の巨人』。この劇場版となる『紅蓮の弓矢』は、2015年の上海国際映画祭「日本映画週間」での上映が予定されていたものの、前日に急遽上映中止が言い渡された。事前検閲こそ通過していたものの、映画祭直前に中国文化省が同作を含む日本のアニメ38作品を「未成年者の犯罪や暴力、ポルノ、テロ活動を煽る内容が含まれる」としてインターネットでの配信を禁止。映画の上映も、この煽りを受けてしまったようだ……。(サイゾー8月号『中韓(禁)エンタメ大全』より)
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