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日刊サイゾー トップ > エンタメ > スポーツ  > 小池都知事、マラソン変更に因縁

小池都知事の身勝手さでブーメラン? 東京五輪マラソン競技会場の変更に”3年前の因縁”

小池都知事は過去に五輪3会場の変更に着手

 2013年1月、日本の五輪招致委員会がIOCに提出した「立候補ファイル」にはヌケヌケとこう書いてある。

「この時期(7月24日~9月6日)の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である」

 皮肉にも、その年9月2日には気象庁が「2013年夏の日本の極端な天候について」と題し、夏の平均気温が西日本で統計開始以降1位、東日本で同3位タイという記録的な暑さだったことを発表。そして9月8日(日本時間)、ブエノスアイレスのIOC総会で東京開催が決まるのだ。

 札幌開催を受けて小池氏は、10月18日の定例会見で「ご承知のように私が知事に就任する前ですけれども」とあえて前置きしつつ、招致の際の「ウソ」を指摘した。

 これは大目に見るとして、小池氏が「会場の移転が突如提案されたことについては驚きでございます」と語ったのには、関係者からすると「おまいう」だろう。

 ”小池印”の民間有識者でつくる「都政改革本部」が、作り込んだ計画をちゃぶ台返しにし、五輪3会場の変更に着手したのは、小池氏が知事に就任して2カ月後の2016年9月下旬のことだった。

「悲惨だったのは、ボート会場変更でさんざん振り回された宮城県の長沼ボート場。当時、人気絶頂だった小池氏が『復興五輪』を掲げ、マスコミを大勢引き連れて現地視察を行ったものだから、地元住民は涙ながらに期待し歓迎したものです。ところがバッハ会長が会場変更を認めなかったため、あっけなく頓挫しています」(前出の記者)

 あれから3年ーー。

 森氏だけでなく、そのバッハ会長も小池氏を”蚊帳の外”に置いて会場変更を断行した。あの当時の身勝手な”小池劇場”が国際的な信用も失わせていたことに、小池氏はようやく気づいたに違いない。

最終更新:2019/10/23 12:05
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