最期の瞬間をカメラが目撃! 遊覧飛行の気球が急上昇し、乗客の親子が転落死
2019/10/21 20:00
#中国
中国では今月1日、建国記念にあたる国慶節を迎え、1週間の大型連休となった。これに伴い、中国国内や海外の観光地は、多くの中国人観光客でにぎわいを見せていた。その一方で、悲惨な事故も起きてしまった。
「捜狐新聞」(10月6日付)によると、山東省煙台市で気球の遊覧飛行に参加していた母親(31)と息子(3)が死亡する事故が発生したという。
親子が乗った気球は、簡易的に取り付けられた椅子に乗客を座らせ、安全ベルトを締めた状態で離陸。ワイヤーロープが届く高度で低空遊覧を行うこととなっていた。ところが、そのワイヤーロープが切れていたため、気球は2人を乗せたまま上昇を続け、上空で爆発したのだ。
現場に居合わせた人がスマートフォンのカメラで撮影した事故の映像には、気球が突如として糸の切れた凧のように急上昇し、やがて白い煙を上げる様子が捉えられている。2人は気球から投げ出され、地上に落下して死亡したとみられている。
気球遊覧は人気アトラクションということもあり、この連休期間中、多くの人が訪れていた。地元当局は現在、運営会社の関係者に事情聴取を行っているという。なぜ気球と地上をつないでいたワイヤーロープが外れたのかについては不明だが、安全管理に不備があったとみられている。
中国では今年5月の大型連休にも、四川省成都市の遊園地に設置された巨大滑り台で事故が発生し、大人2名が死亡、子ども12名が重軽傷を負うという出来事があったばかりだった。
乗っていた気球が上昇、爆発し落下するなど、死亡した親子にとって想像を絶する恐怖であったことは言うまでもない。再発防止のためにも、責任の所在と事故原因については、しっかりと解明されるべきだ。
(文=青山大樹)
最終更新:2019/10/23 15:15
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