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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > バチェラー”疑似初夜”にドン引き!
バチェラーレビュー

『バチェラー3』盛り上がりすぎたバチェラーと大本命による”疑似初夜”にドン引き!

カマをかけた中川の末路は……

 続くツーショットデートで、友永は広告代理店広報・野原遥(28)を誘った。ドライブインシアターで、今までの思い出ムービーを鑑賞した2人。でも、岩間との時間が忘れられない友永のテンションはだだ落ちしており、抜け殻になっているのが丸わかりなのだ。

 そもそも、友永と野原は相性がよくない。野原のことを「強い」と褒め続ける友永。野原本人は「そんな強くない」と説明しているのに、「強い遥の前なら弱い自分を見せられる」と、友永はかたくなに野原像を変えようとしない。2人を見ていると、心の通じ合いを、お互いがあきらめているようにさえ見える。

 悲しみのステージは続く。エピソード6のカクテルパーティで異変が起きたのだ。どうやら、中川のメンタルが限界に来ている模様。気持ちはわかる。友永の目は岩間に一直線だし、一方の自分はお弁当を作らされるわ、カナヅチなのに天然プールに飛び込まされるわ……。「なぜ自分は選ばれているのか?」と疑心暗鬼にもなるのも無理はない。

中川「グアムから帰ってきたくらいから毎日が超キツくて。2軍でグズグズやってるのもなので、今日決めるとこ決めてほしいという感じです。確実に最後の1人に残るんであればやらなきゃと思うけど、勝てないんであれば今日落とすメンバーに決められても仕方ないし、そこで決めてほしいなって」

「最後の1人に残るんであれば」という言葉が、悪い意味で友永の背中を押してしまった。いくらなんでも、そこまで保証はしてあげられない。病んだ中川に優しい言葉を掛けるのも選択肢の1つだが、友永はそれとは異なる対応を選んだ。

友永「わかった。今日、俺、バラ渡さへんわ。この先、絶対に(中川を)一番に選べれるかっていう保証はできひん」

 友永の言葉を耳にした瞬間の中川の表情は見ものだった。絵に描いたようにあっけに取られている。予想していない言葉が返ってきたのだろう。ぐずってみたけども、想定外に甘えさせてくれなかったバチェラー。恋人とケンカした女性が家を飛び出し「きっと後を追ってくるだろう」と踏んでいたのに、追い掛けるそぶりのまったくない彼氏。勇み足をした女性側が1人で気まずくなっているような状況である。こうして、ローズセレモニーを待たず、中川は脱落した。

 残るメンバーは岩間、野原、田尻、水田の4人だ。今夜配信されるエピソード8は、友永が女性メンバーの家族へ会いに行く実家訪問企画。同エピソードの予告映像が面白いので、未見の方は必見だ。

 実家が野菜農家の野原宅を訪れた友永。野原の家族から「野菜は好きですか?」と聞かれた友永は顔色を変えず「嫌いです」と返答し、気まずい空気を作り出している。これはまだ序の口で、田尻家訪問のくだりは完全に修羅場。友永の車の助手席に乗る田尻の1人息子の疾(はやて)君が暗く、目が死んでいるように見えるのだ。お母さんがいきなり連れてきた、関西弁のお父さん候補。思春期の男子が戸惑うのも無理はないと思う。同情必至で、見ているこっちまで悲しい気持ちになってきた。

 何より考えてもみてほしい。家族と対面し、その印象を基準に脱落者が決まるエピソード8。ここで落とされることほど不憫なことはないだろう。バチェラーが、いろんな意味でいよいよ正念場に差し掛かっている。

(文=寺西ジャジューカ)

最終更新:2022/08/09 23:03
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