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バチェラーレビュー

『バチェラー3』盛り上がりすぎたバチェラーと大本命による”疑似初夜”にドン引き!

大本命・岩間の揺るぎない本妻意識

 続いては、ぶどう農家・岩間恵(25)、IT企業勤務・濱崎麻莉亜(22)、DJ・中川友里(30)を指名し、乗馬をしながらのグループデートである。乗馬とかスカイダイビングとかシュノーケリングとか、どうしてこの人は会話しにくいアクティビティばかりしようとするのだろう……。デート終了後の「俺の中でこの乗馬デートはすごい大事やってん」は友永の発言だが、彼が言うほど大きな出来事は、このデートで起こらなかった。目に付いたのは、友永が岩間を特別扱いしている場面だけ。濱崎と中川は1人で乗馬させたのに、岩間とはどうしても同乗して密着したがる友永。濱崎はあからさまにふくれっ面になるし、中川は「うちら、なんで来たんかな~」とこぼす始末だ。さらに友永は岩間を連れ出し、少し離れた場所で2人きりの会話時間を設けた。

 ファーストインプレッションローズを受け取った岩間であるが、実は友永との2人きりは久々だ。「実際、今(俺のこと)どう思ってる?」と、倦怠期の彼氏みたいなことを言いだす友永。その問いに岩間は「こういうふうに(2人で)話す機会が本当になかったから、(友永に対し)“どういう好き”なのか模索してる時期もあった」と答えている。

岩間「1回しかツーショットデート行っていないのに“どう思ってる?”って、なんて答えればいいんだろうって思っちゃって」

 まるで、誘ってもらえるのが当然かのような口ぶりの岩間。彼女の中には揺るぎない本妻意識があった。でも、なかなか自分に構ってくれず、ほかの女性ともイチャつく友永に腹が立ち、自分の気持ちがわからなくなった。だから、嫌みっぽい言葉を口にしてしまったのだ。

 つまり、この人は恋愛がヘタなのだ。すごく不器用。キレイなのにもったいないと思うが、キレイだからスキルを磨かなくても今までなんとかなってきたのかもしれない。この日も、友永から「(岩間が)夢に出てきた」とスペシャルなことを告げられているのに、冗談みたいなリアクションで会話を終了させてしまってるし。あと、エピソード4での「キスしてくれてもいいんだよ」発言からも、彼女のスキルの低さは窺える。スタジオの指原莉乃は「作戦ですって!」と岩間の腹黒さを指摘していたが、それは考えすぎだと思う。

 カクテルパーティでアクセルを全開にしたのは濱崎だ。友永と2人きりになった彼女は、持参した手紙をとうとうと読み上げた。

「私が今結婚をしたい一番の理由! 私は自分のお父さんの記憶がありません。小さい頃に両親が離婚していて、お父さんという存在も、私を守ってくれる人もあまりいませんでした。心のどこかで家族という居場所、私の帰る場所はどこなんだろうって毎日寂しく感じていて、男性という存在をよくわからないまま大人になりました。年上の人に憧れがあるのも、それが理由なのかもしれません」

 エピソード6で脱落したのは、なんとこの濱崎である。衝撃だ。何しろ、ずっと彼女は特別扱いだった。エピソード1では消極的な彼女をカメラは何度もアップで捉えていたし、岩間と濱崎がツートップでいるような演出がここまで続いていた。なのに、この結果とは。

 濱崎脱落の理由はいくつかあると思う。そのうちの1つに挙げられるのは手紙だ。友永は田尻からシングルマザーであることを打ち明けられた。女性に強さを求める友永は、敬意を表す意味で田尻にローズを渡した。直後に訴えられたのは、父の存在を求める濱崎からのメッセージだった。すごい高低差! ギャップは鮮明で、際立って濱崎が子どもに見えてしまったのではないか?

 このときのローズセレモニーで最後に残ったのは濱崎と中川。友永を見られず泣き顔になっていた中川に対し、自信満々の表情で友永を見続けた濱崎。彼女はローズを受け取れると確信していたようだ。自分が選ばれないなんて予想外だっただろうし、筆者も彼女が脱落するとは夢にも思わなかった。

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