女性天皇を認めるか否か? 皇位継承の「女性天皇のあり方」について政府が検討開始へ
2019/10/14 21:00
#皇室 #天皇 #皇位継承
過去の皇位継承では、女性が天皇を継承した例も
過去の皇位継承では、女性が天皇を継承した例もあるし、直系子孫に男子が不在だった場合には傍系が継承している例もある。あるいは、皇族の身分を得て即位している例(元皇族で皇籍離脱をしていたのが復帰した)もある。
また、江戸時代までは、皇族を養子とする場合には天皇との養子縁組も行われていた。皇位を継承する男系の男子がいないという例は、何も現在の皇室に限ったことではなく、古くから皇室が抱える重大な問題でもあったのだ。
だが、現在では女性天皇を含め、これらの皇位継承が認められていないため、皇位を安定的に継承していくのは、非常に困難な状況となっている。それは、皇位を継承する男系の男子の存在という問題だけではなく、天皇家も御多分に漏れず、“少子化”傾向にあるためだ。宮内庁関係者は、「今は秋篠宮悠仁親王殿下がいらっしゃるので、男系の男子の皇位継承者がいる。しかし、悠仁親王がもっとも年齢が下であることから、将来、悠仁親王と同年代の皇族がお一人もいらっしゃらなくなることも予想される。悠仁親王に男子が誕生しなければ、再び、皇位継承問題が発生する」と悩みは尽きない。
皇位継承順位の第1位は秋篠宮殿下、第2位は悠仁親王となるが、上皇直系の男子は今上天皇とこの2人しかいないため、第3位は上皇の弟にあたる常陸宮正仁親王となる。
“現人神”だった天皇が、敗戦により“象徴”に生まれ変わったように、女性の社会参画が強く言われ、社会の多様化が叫ばれている現代において、女性天皇を認めるか否かは、国のあり方に対する象徴の大きな変化ともなり得る。今後、皇位継承についての検討が注目される。
最終更新:2019/10/14 21:00
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