Aマッソの差別的発言は芸能界全体の問題 古い考えの芸能人は干されてしかるべき?
#人種差別 #お笑い芸人 #Aマッソ
ワタナベエンターテインメントが9月25日、同社所属のお笑いコンビ・Aマッソがテニスの大坂なおみ選手に対して差別的な発言をしたことについて謝罪した。
イベントの中で、Aマッソのボケ担当・村上が「大坂なおみに必要なものは?」とお題を振ったところ、ツッコミ担当の加納が「漂白剤。あの人、日焼けしすぎやろ」と返したという。ナベプロはこの発言に対して、“ダイバーシティについて配慮を欠く発言”があったとして謝罪。今後はアンチレイシズムを専門とする弁護士からのアドバイスを受けながら、Aマッソならびに、同社所属タレント・社員の、ダイバーシティへの意識向上の徹底を図っていくとのことだ。
「今回の発言について、Aマッソの2人には差別的意識はなかったようですが、そこが大きな問題ですね。これはナベプロだけの問題ではなく、お笑い界、ひいては芸能界全体に言えることで、あまりにも意識が低い。“悪意がなければ何でもやっていい”という考えが、今なお残っている。現場で“この表現に問題があるのでは”との声が出ても、出演者の方から“どうしてそれがNGなのかわからない”といった反応が返ってくることもありますよ」(テレビ業界関係者)
過去には、ももいろクローバーZとラッツ&スターのメンバーが、黒人を模した「黒塗りメイク」を施しフジテレビ系『ミュージックフェア』の収録に参加、放送ではカットされたが、大きな問題となった。また、ダウンタウンの浜田雅功が日本テレビ系大晦日の『笑ってはいけない』でエディ・マーフィーの扮装をした際、顔を黒く塗っていたことが批判の的となっている。
「ブラックフェイスは完全な差別表現。リスペクトの感情があるかどうかの問題ではない。こういった問題が出てきてしまうのは、制作サイドと演者の無知ということにほかなりません。業界全体を上げて、意識向上を目指す必要があるということです」(同)
また、身体的特徴に対する“イジり”も問題視されている。
「デブいじり、ハゲいじりなんていうものは、本来ならNG。自虐ネタだからOK ということでもなく、結果として差別的な内容になっていることも多い。またゲイタレントを激しくイジることもNG です。あと、女性アイドルグループなどでよくあるのが、色黒なメンバーに対するイジり。日本の“女性アイドル観”でいうと、たしかに色白な方が清楚に見えて可愛いというものもあるのかもしれませんが、だからといって色黒なメンバーが劣っているということなどありえない。いろいろなパーソナリティーをダイバーシティとして認めていくべきなのに、まだまだそういった固定観念に囚われている現状があります」(同)
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