急成長の宅配ビジネスを脅かすモンスタークレーマー「妊娠したのはコンドームの配達が遅れたせい⁉」
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中国の2018年の宅配代行サービスの市場規模は2,400億元(約3兆6,000万円)を突破し、ユーザーは3億5,800万人以上に上る(iiMedia Research調べ)。中国人の4人に1人が利用している計算だ。食べ物に限らず、家電、日用品などなんでも届けてくれる便利なサービスなのだが、指定の配達時間に遅れたことから、とんでもないトラブルに発展したケースもある。
「SETN三立新聞網」(9月24日付)などによると、江蘇省徐州市に住む20代の女性は8月のある日、自宅で彼氏と映画を見ていたが、時間が遅くなったので、彼氏が泊まっていくことになった。当然のようにベッドの上でイチャイチャし始めたが、コンドームの買い置きがないことに気づいた。そこで宅配アプリで注文。スマートフォンの画面には、20分で届けられると表示された。
2人が一緒にシャワーを浴びて待っていると、アプリ上で「天候不良のために配達が遅れる可能性がある」との知らせがあった。ところが、すでに燃え上がってしまった 2人に我慢することは不可能だった。男性は避妊することなく蘇さんに挿入すると、そのまま果ててしまったという。コンドームが届いたのは、それから8分後だった。
話はこれで終わらない。1カ月ほどたった頃、女性の妊娠が発覚したのだ。この1カ月を思い返してみると、コンドームをつけずに行為に及んだのは、くだんの配達が遅れた日の1回だけだった。蘇さんは「もし時間通りにコンドームが届いていたら、こんなことにならなかった!」と怒り心頭。配達員に3万元(約45万円)の賠償を請求した。それに対し配達員は、「俺が妊娠させたっていうのか? 訳がわからない」と反発している。
報道を受け、ネット上では「配達員が遅いのではなく、彼氏がイクのが早すぎただけ」などと配達員に同情する意見が殺到しているという。
蘇さんがこの賠償金を 出産費用に充てるつもりなのか 中絶費用に充てるつもりなのかは明らかにされていないが、中国のクレーマーは、げに恐ろしい。今後こうしたトラブルが繰り返されないためにも、ドローン配送の実用化が急がれる?
(文=中山介石)
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